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「目先の利益を捨てなさい―お客様の喜びが「無限の需要」を創造する」広岡等

2008/07/17公開 更新
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目先の利益を捨てなさい―お客様の喜びが「無限の需要」を創造する

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■無料でコーヒーをサービスし、
 駐車場に傘を持って来てくれる
 カー用品ショップがあるそうです。


 そして、社長が社員に
 「オイル交換に人生を懸けなさい」
 と言っている不思議な会社です。


■その結果として、
 一店舗売上高日本一を達成。
 これは必然ともいえるでしょう。


 しかし、こうした常識を超えたサービスを
 行うようになったきっかけは、
 創業年度に大赤字となったことです。


 お客様から、はっきりと「落第」の烙印を押された時、
 社長が「損してもお客様が喜べばいい」と
 ふっきれた時から、すべてが好転しはじめたのです。


■新しいサービスを考えた時、
 コストや社員の反対を考えると
 判断に悩むことがあるかもしれません。


 しかし、最終的には、
 お客様のためになるのかどうか、
 これが判断基準とするべきなのでしょう。


■経営においても、「得るは、捨つるにあり」が
 あるのだなと感じました。


 本の評価としては、星3つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私は、ソロバン勘定に合わなくても、
 平気で経営判断をします。
 お客様が喜んで下さるならば、損をしてもよい、
 非効率でもいい・・・
 私の経営判断の基準はあくまで、
 「お客様が喜んでくれるかどうか」です。(p20)


・宮野木店が単独店舗日本一になったとき、
 広い駐車場、大きな待合室、コーヒーのサービス、
 巡回バス、社員総出の傘差し、社員による誘導
 などが話題になり騒がれました。
 これらはすべて、会社にとっては
 損なことばかりです。(p24)


・オイル交換をやっている人には
 「オイル交換に人生を懸けなさい」
 と、私は言っています。(p135)


・部下に何かを「わからせる」ことは、
 彼に納得させることではなく、
 たとえ自分が嫌われ者、悪者になっても、
 彼の考え方、思い方、そして生き方を変えることです。
 会社の方針や自分の考えを伝えることも同じです。(p156)


▼引用は、この本からです。
目先の利益を捨てなさい―お客様の喜びが「無限の需要」を創造する
広岡 等
東洋経済新報社
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おすすめ度の平均: 3.0
2 甘いのではないでしょうか?
4 小売り関係者は必読では?

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■著者経歴・・・広岡 等(ひろおか ひとし)

 1939年生まれ。32年間のサラリーマン生活を経て、
 1990年に51歳でオートウェーブを設立。
 理想のカー用品・メンテナンスショップを目指すが、
 創業年度に大赤字を計上。これをきっかけに顧客満足策をとる。
 その結果、次年度から黒字に転換。
 93年には1店舗あたり売上高日本一。
 2000年に店頭公開を果たす。


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