■江戸時代の商家のなかには、
現代まで営々とが発展し、
大企業・グループとなっているものがあります。
この本は、そうした商家に伝わる家訓を通じて、
商売の成功法則を考える一冊です。
■まず、全体を通じて一つの筋が通っています。
それは、
「 誠 実 さ 」
です。
ほぼ、すべての家訓において、
良いものを適性な価格で、お客様に提供することを
最重要項目としています。
・目先だけを考えた商いについて、「そういうやり方は嫌いだ」
と断言し、急ぎの入り用だからといって足元を見て
高値で売るなと釘をさしている。(下村彦右衛門正啓:大丸)
■それ以外では、人材育成、本業集中、
自力による営業などが目立ち、
現代の経営とあまり変わりがありません。
・他力を頼まず独力で商人として身を立つること
[安田家家憲](p174)
■やはり、商店はお客様の便利のためにあるのであり、
本来の目的を見失わない企業が生き延びているのだと
感じました。
歴史に検証された経営の本道を学べる
一冊です。星3つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・名将の下に弱卒なし。賢者能者を登用するに最も意を用いよ。
下に不平怨嗟の声なからしむる様注意すべし。
[高利『遺訓』] (p35)
・なんであれ、相場より安い商品が持ってこられても、
出所や安値の理由が定かでない物を買ってはならない。
そんな物は盗品と心得なさい[住友政友『文殊院旨意書』(p108)
・家業外の事業には必ず独断を以って手を出す事勿(なか)れ
([高梨家遺訓]:キッコーマン)(p78)
・収入の八割を以って生活し、他は貯蓄すること
[安田家家憲](p188)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(79点)
■著者紹介・・・荒田 弘司(あらた こうじ)
大学卒業後、日産自動車入社。管理部長、日産チェリー東京販売
常務取締役、日産工機常務取締役を歴任。
現在、M&M戦略研究所常務理事。実践経営学会監事。
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■関連書評■
a. 「なにわ商人1500年の知恵」藤本 義一
【私の評価】★★★★☆
b. 「よみがえる商人道」藤本 義一
【私の評価】★★★☆☆
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