「「ホンダ流」個性を生かす仕事術」

「「ホンダ流」個性を生かす仕事術」大河 滋、成美社(2002/09)\550
【私の評価】★★★★☆(88点)


■ホンダの営業マンが見た
 ホンダの内部の強さを教えてくれる一冊です。

 私には、本田宗一郎、藤沢武夫の偉大な経営者の個性が
 ホンダの文化を作ったように見えました。


■営業の現場では、商品も良かったのでしょうが、
 熱血・根性の営業も大きな力を持っていたようです。

 研修では徹夜が当たり前で、
 自主的に営業方針を考え、議論し、
 ノルマを絶対達成するという根性があったようです。


  ・所長の口癖は決まっていた。
   「どうせやるなら全国ナンバーワンを目指すんだ」(p59)


■こうしたホンダの文化は、
 経営者のエピソードからも、
 経営者の影響が大きいと感じました。

 本田宗一郎が叱るのは、良い車を作るため、
 車作りに命をかけているからであり、
 それが社員に口伝えに伝わっていくのです。


  ・芸者さんが三味線をひいている宴会の席で、若い社員たちが
   大声で私語をしていた。「我々が必死で車をつくっているのと、
   芸者さんが芸をしているのは同じことだ」と大きな声で
   社員を叱ったのは本田宗一郎だった。(p64)


■著者は、技術屋ではなく営業出身のためか、
 方法論よりも精神論が多かった印象でした。

 ホンダを知りたい人なら必読の一冊だと感じました。
 本の評価としては、星4つとします。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・異動や組織変更は、ホンダでは日常茶飯事だ。
   定期異動といった考え方ははなからない。・・・必要があれば
   パッとつくるし、役目が終わればパッと解散する。(p24)


  ・本田宗一郎氏が健在な頃、ある大手企業を辞めてホンダに
   入社した人が一番驚いたのは、工場の中を本田氏が
   白い作業服を着て一人で歩いていたことだという。(p74)


  ・部下が上司にお中元やお歳暮を贈る習慣もないし、年賀状の
   やりとりもほとんどない。・・・出張に行ったら・・・
   「お土産は遊びのときに買うものだぞ」とたしなめられる(p96)


  ・社員運動会に参加した子供の一人がツギをあてたパンツを
   はいているのを見て、藤沢氏は、帰宅してから「新しい
   パンツさえ買ってやれないような経営しかできない私は、
   最低の経営者だ」と夫人の前で泣き続けたという。(p66)


▼引用は、この本からです。
「「ホンダ流」個性を生かす仕事術」大河 滋、成美社(2002/09)\550
【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者紹介・・・大河 滋(おおかわ しげる)

 1941年生まれ。本田技研工業株式会社入社。
 営業部勤務。研修センター専任講師。退社後、
 ホンダクリオ店常務取締役、代表取締役、
 ホンダプリモ店専務取締役を歴任。
 現在は、「マネジメントコンサルタント」社の代表取締役。

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■関連書評■
a. 「得手に帆あげて」本田 宗一郎、三笠書房
【私の評価】★★★★☆

b. 「経営に終わりはない」藤沢武夫、文藝春秋
【私の評価】★★★☆☆


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