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「主題のある人生 一隅を照らす生き方とは何か」神渡 良平

2008/06/16公開 更新
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主題のある人生 一隅を照らす生き方とは何か


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

 不思議な感覚になる一冊でした。「人生にはいろいろある」から始まり、著者の経験談が語られていくかと思えば、安岡正篤、中村天風、丸山敏雄、森信三、佐藤一斎など、日本の代表的な哲人の思想が紹介されていきます。


 最後まで読んでわかったのは、著者はこの本で「人生の知恵」を伝えたかったということです。掃除は鍵山秀三郎さんから、積小為大は安岡正篤さんから、意思・思考の大切さは中村天風さんから学ぶのです。


・遠回りのようであるけれども、一歩一歩進むしかないのだ。・・・安岡の生涯を貫く信条だった「一燈照隅、万燈照国」とはそういうことだ。(p137)


 神渡さんは、38歳のとき脳梗塞で倒れてから、生かされていることと、自分の使命に気づき、たった一度の人生を楽しむことを学んだのです。そしてそのことを伝えることを自分の使命として、活動されているように感じました。


 「日本版の成功大学」といった趣の一冊でした。正座して読みましょう。本の評価としては、★4つとします。


この本で私が共感した名言

・理性のブロックを外し、すべてを忘れて、今、ここを楽しみなさい。あなたは今まであまりにも頭であれこれ考えすぎてしまい、今、ここを楽しむことをしてこなかった。(p103)


・楽しく人生を生きるため私はたくさんのものを手に入れたかった。しかし、価値ある人生を生きるため生きる目的を与えられた(p64)


・私共の会社では、残業のとき出前を取ると、綺麗に洗ってお返しするようにしています。・・・高邁な理想を云々するよりも、そうしたことのほうが大事です(鍵山秀三郎)(p82)


・安岡は静座をすることによって自分をつくると同時に、読書によって人間学を深め、いっそう肚(はら)をつくろうと言う。(p303)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★☆(85点)



目次

第1章 人生を彩る思いやり
第2章 母なる星ガイアの神秘
第3章 主題のある人生
第4章 一隅を照らす人々
第5章 安岡正篤と東洋の智慧
第6章 潜在能力を引き出す瞑想


著者経歴

 神渡 良平(かみわたり りょうへい)・・・1948年鹿児島県生まれ。九州大学医学部中退後、新聞記者、雑誌記者を経て独立。38歳の時、脳梗塞で倒れ、右半身不随に陥る。闘病生活の中で、「人生は一回しかない」ことを知り、、先人の知恵の大切さに気づく。懸命なリハビリによって社会復帰し、作家となり、一度しかない人生をどう生きるべきかを書き続ける。


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