■不思議な一冊でした。
「人生にはいろいろある」から始まり、
著者の経験談が語られていくかと思えば、
安岡正篤、中村天風、丸山敏雄、森信三、佐藤一斎など、
日本の代表的な哲人の思想が紹介されていきます。
■最後まで読んでわかったのは、
著者はこの本で「人生の知恵」を
伝えたかったということです。
掃除は鍵山秀三郎さんから、積小為大は安岡正篤さんから、
思考の大切さは中村天風さんから学ぶのです。
・遠回りのようであるけれども、一歩一歩進むしかないのだ。・・・
安岡の生涯を貫く信条だった「一燈照隅、万燈照国」とは
そういうことだ。(p137)
■神渡さんは、38歳のとき脳梗塞で倒れてから、
生かされていることと、自分の使命に気づき、
たった一度の人生を楽しむことを学んだようです。
そしてそれを伝えることを自分の使命として、
活動されているように感じました。
・理性のブロックを外し、すべてを忘れて、今、ここを楽しみなさい。
あなたは今まであまりにも頭であれこれ考えすぎてしまい、
今、ここを楽しむことをしてこなかった。(p103)
■「日本版の成功大学」といった趣の一冊でした。
本の評価としては、★4つとします。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・楽しく人生を生きるため
私はたくさんのものを
手に入れたかった
しかし、価値ある人生を生きるため
生きる目的を与えられた(p64)
・私共の会社では、残業のとき出前を取ると、
綺麗に洗ってお返しするようにしています。
・・・高邁な理想を云々するよりも、
そうしたことのほうが大事です(鍵山秀三郎)(p82)
・安岡は静座をすることによって自分をつくると同時に、
読書によって人間学を深め、
いっそう肚(はら)をつくろうと言う。(p303)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★☆(85点)
■著者紹介・・・神渡 良平(かみわたり りょうへい)
1948年生まれ。新聞記者、雑誌記者を経て独立。
38歳のとき脳梗塞で倒れ、半身不随となったが再起。
闘病生活中に、先人の知恵の大切さに気づく。
「安岡正篤の世界」「丸山敏雄の世界」など著書多数。
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■関連書評■
a. 「成功の実現」中村天風
【私の評価】★★★★☆
b. 「論語の活学」安岡 正篤
【私の評価】★★★☆☆
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