■「国家の品格」の数学者、藤原正彦さんが、
世界の天才数学者9人の成功と挫折の人生をまとめた一冊です。
天才の生まれ育った国を実際に訪れ、旅行記として
その天才数学者の生涯を描写しています。
■天才数学者が育った国家と、その時代背景。
両親と育った家、学校、先生・・・
これはもう歴史小説のレベルです。
・天才を追う中でもっとも胸打たれたのは、
天才の峰が高ければ高いほど、谷底も深いということだった。
栄光が輝かしくあればあるほど、底知れぬ孤独や挫折や失意に
みまわれている(p252)
■独自の解釈で、時代背景と天才数学者の素顔を描写していく
筆力に司馬遼太郎を思い浮べました。
小川洋子さんはこの本を読んで「博士の愛した数式」を
書いたそうですが、
この本は超えられなかったように感じます。
数学者の伝記でありながら、レベルの高い時代小説として、
本の評価としては★4つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・信心深いニュートンにとって、
自然は数学の言葉で書かれた聖書であった。(p20)
・イギリスは冒険家の国である。・・・ジェームズ・クック、・・・
ロバート・スコット・・・リビングストン、・・・ヒラリー・・・
ワイルズには、冒険に命をかけることをいとわない、という民族の
血が流れていたに違いない。(p238)
▼引用は、この本からです。
新潮社
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藤原氏最高の名著
美を追い求めた天才達の列伝
数学者の人間性を浮かび上がらせる良書
人生の幸せ
数学は悲哀と共にある【私の評価】★★★★☆(86点)
■著者紹介・・・藤原 正彦(ふじわら まさひこ)
1943年生まれ。数学者。
お茶の水女子大学教授。
著書多数。
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■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦、新潮社
【私の評価】★★★★★
b. 「国家の品格」藤原 雅彦、新潮社
【私の評価】★★★★☆
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