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「企業変革の核心 「このままでいい」をどう打ち破るか」ジョン・P・コッター

2008/05/09公開 更新
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企業変革の核心 「このままでいい」をどう打ち破るか


【私の評価】★★☆☆☆(63点)


要約と感想レビュー

企業変革の核心が、「危機感」であるというのは、本当の真実なのかもしれません。いかに良い対策であっても、いかに優れたシステムを導入しても、社員一人ひとりが実行しなければ、企業は変わらないからです。


そして改革の中身を検討するにあたっては、現実を正確に把握し、適切な対応策を見出さなくてはなりません。そのためには、最前線で顧客とつねに接している社員の声をできるだけひんぱんに注意深く聞くことであるという。


改革の実施にあたっては、リストラなどで社員の不信感を高めるのは逆効果で、できれば意思疎通を通じて社員とよい関係をつくる必要があるのです。また、計画的に改革を進めることは正しいようで、正しくないという。あまりに計画に時間をかけると、その対策が正しいのかどうか確認するのが遅れて、やり直しが増えてしまうという。


だから計画立案に時間をかけず、簡単にできることをすぐにやろうということです。ソフトウエア開発のアジャイル開発に近い考え方のように感じました。有名な学者さんが、結局は、人の心の問題や精神論に行き着くということは、日本の精神論も捨てたものではないと思いました。


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この本で私が共感した名言

・変革や飛躍を成功させるためには、相当数の社員が強い危機感を持たなければならない。(p8)


・(工場長)デービッドは、毎日一時間は文字通り生産ラインの横で過ごす。この習慣を、彼の部下も真似している。デービッドが通路をぶらぶら歩き回るのは、現場の人たちといい関係をつくるため(p134)


・「やること」リストを作ったり、順序立てて論理的に計画を練ったりするのはやめて、簡単にできることをすぐにやろう。(p224)


▼引用は、この本からです。
企業変革の核心 「このままでいい」をどう打ち破るか
ジョン・P・コッター
日経BP社
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)


目次

第1章 変革は危機感から始まる
第2章 自己満足と偽の危機感
第3章 危機意識を高める基本戦略と四つの戦術
第4章 外を内に呼び込め
第5章 行動はメッセージだ
第6章 危機こそ好機なり
第7章 否定論者を甘く見るな
第8章 危機感を友として
第9章 未来は今日から始まる



著者経歴

ジョン・P・コッター(John P. Kotter)・・・ハーバード・ビジネス・スクール 名誉教授 ハーバード・ビジネス・スクールの松下幸之助記念講座名誉教授。ベストセラー作家。 マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学卒業。 1980年に史上最年少の33歳でハーバード大学の正教授に就任、リーダーシップ論を担当。 2008年に共同創設者兼会長としてコッター・インターナショナル(現コッター社)を創設、リーダーシップ、組織変革、ビジネス戦略等のコンサルティング・サービスを提供。 研究成果は20冊を超える著書や論文等で発表され、その多くはベストセラーとなり、日本を含め世界各国で翻訳されている。


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