「王たちの行進」落合 信彦、集英社

王たちの行進 (集英社文庫)
【私の評価】★★★☆☆(73点)


■1988年、東ドイツ。
 そこは、今のチベットのように、
 共産党に支配され、人々の移動の自由はありませんでした。

 厳重な監視体制の中、多くの人が自由を求めていました。
 そうした中で、イギリスMI6などの諜報機関は、
 ソ連崩壊を目指して様々な工作をしていたはずです。


■この本では、日本の商社マンが、MI6の諜報員と関係するうちに、
 東ドイツから3000人の亡命者をハンガリー経由で亡命させる
 工作を行うという設定になっています。

 それも、東ドイツの軍人に賄賂を渡して、
 軍の飛行機でハンガリーに亡命者を運ぶという
 ミッションです。


■ちょっとありえない~という設定でしたが、
 落合さんのことだから、本当にあった話に脚色を加えている
 のかもしれない・・・と思いながら読みきりました。

 ハリウッド映画系のどんでん返しでドキドキできるのと、
 共産主義の怖さを思い出す一冊なので、★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・ドストエフスキーがいっていますよね。
  人々に自由を与えれば彼らは自殺に走ると。
  自由というものが持つ責任に耐えられないんでしょうね。(p204)


 ・共産主義勢力と戦ってきた。ソ連国内にもぐり込んで、グルジア・マフィアや
  ロシアン・マフィアと話を付け、彼らの地下経済を援助することによって、
  ソ連経済にダメージを与えるようなこともした。(p121)


▼引用は、この本からです。

王たちの行進 (集英社文庫)
落合 信彦
集英社
売り上げランキング: 315262
おすすめ度の平均: 5.0
5 生の歴史を感じる
5 熱くなっちゃいます。
5 世紀の始まり

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者紹介・・・落合 信彦(おちあい のぶひこ)

 1942年生まれ。
 国際情勢、諜報機関に関係した小説、海外作品の翻訳など。

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■関連書評■
a. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優
【私の評価】★★★★☆

b. 「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日」北野 幸伯、草思社
【私の評価】★★★★☆


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