「本質を見抜く「考え方」」中西 輝政、サンマーク出版

本質を見抜く「考え方」
【私の評価】★★★☆☆(77点)


■海外旅行が普通になって、海外の経験を持つ人が
 増えていることはよいことだと思います。
 海外での経験が、その人の視野を広げるからです。

 その点、著者は学者ではありますが、海外での経験も長いようで、
 視野が広いな~、というのが第一印象です。


■この本でいう「考え方」は、3つに分けられます。
 1つ目は、基本的な考え方。
 2つ目は、欧米の考え方。
 3つ目は、著者の考え方です。


■1つ目の基本的な考え方とは、
 よく私たちが間違えそうな考え方を指摘したもので、
 例えば、「正しいことと効率的なことを分けましょう」
 というようなことです。

  ・「正しいこと」と「効率のよさ」を混同しない(p112)


■2つ目の欧米の考え方とは、
 著者が欧米の経験で感じたもので、
 例えば、欧米の戦略性などです。

  ・やはりイギリスには、外交面で日本人の思考をはるかに超える戦略性が
   あることでした。真珠湾攻撃の十年以上も前から、アメリカもイギリスも、
   着々と日本包囲網をつくっていたのです。(p85)


■そして3つ目の著者の考え方とは、
 著者自身が気をつけている考え方で、
 例えば、「大きく考える」ということです。

  ・国は世の中のあり方は、ほかの誰のことでもない、「わが身」の問題と
   とらえる視点を持って、「大きく考える癖」をつけることが
   重要だということです。(p148)


■このように、海外経験の長い人だけに
 参考となる考え方がいくつかありました。
 本質ははずしていないと思いますので、★3つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・「早く」見つけ、「遅く」行動する(p180)


  ・「和」と「やさしさ」の国だから敵を作らないのではなく、
   「和」と「やさしさ」の国だからこそ、「敵」を知ってその脅威から、
   その美点を守ることを考えなければならないのです。(p24)


  ・いろいろな人とつきあうことで、「欧米人は、自分では絶対実現しない
   とわかっていながら、口では理想論を言うのだ」ということがわかって
   きたのです。彼らは、つねに理念を唱えなくてはならない社会で生きています。
   (p79)


  ・迷っている状態というのは、「将来への投資」です。・・・
   迷いは、本当の学びであり、自分を豊かにするものです。迷ったときこそ大事なとき。
   迷ったときこそ収穫のとき。迷えば迷うほど、思考は深まります。(p91)


  ・私はごく幼少期から、歴史が好きでした。戦国時代の武将の話など、
   少年向きの歴史の本をむさぼるように読みました・・・小学校ニ、三
   年生のころには、カラー刷りの絵入りの歴史物語の本を、友だちと取り合うようにして
   読んだ記憶もあります。(p68)


▼引用は、この本からです。

本質を見抜く「考え方」
中西 輝政
サンマーク出版
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おすすめ度の平均: 4.5
5 私が本書から学んだこと
4 いい本と言えるが・・・未来予測は同調できない
4 本質を考えるための方法論を伝授している
4 美しい言葉を疑え
4 どのように「考える」か

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■著者紹介・・・中西 輝政(なかにし てるまさ)

 1947年生まれ。スタンフォード大学客員研究員、
 静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。
 専攻は、国際政治学、国際関係史、文明史。

─────────────────

■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦、新潮社
【私の評価】★★★★★

b. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優、幻冬舎
【私の評価】★★★★☆


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