■海外旅行が普通になって、海外の経験を持つ人が
増えていることはよいことだと思います。
海外での経験が、その人の視野を広げるからです。
その点、著者は学者ではありますが、海外での経験も長いようで、
視野が広いな~、というのが第一印象です。
■この本でいう「考え方」は、3つに分けられます。
1つ目は、基本的な考え方。
2つ目は、欧米の考え方。
3つ目は、著者の考え方です。
■1つ目の基本的な考え方とは、
よく私たちが間違えそうな考え方を指摘したもので、
例えば、「正しいことと効率的なことを分けましょう」
というようなことです。
・「正しいこと」と「効率のよさ」を混同しない(p112)
■2つ目の欧米の考え方とは、
著者が欧米の経験で感じたもので、
例えば、欧米の戦略性などです。
・やはりイギリスには、外交面で日本人の思考をはるかに超える戦略性が
あることでした。真珠湾攻撃の十年以上も前から、アメリカもイギリスも、
着々と日本包囲網をつくっていたのです。(p85)
■そして3つ目の著者の考え方とは、
著者自身が気をつけている考え方で、
例えば、「大きく考える」ということです。
・国は世の中のあり方は、ほかの誰のことでもない、「わが身」の問題と
とらえる視点を持って、「大きく考える癖」をつけることが
重要だということです。(p148)
■このように、海外経験の長い人だけに
参考となる考え方がいくつかありました。
本質ははずしていないと思いますので、★3つとします。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「早く」見つけ、「遅く」行動する(p180)
・「和」と「やさしさ」の国だから敵を作らないのではなく、
「和」と「やさしさ」の国だからこそ、「敵」を知ってその脅威から、
その美点を守ることを考えなければならないのです。(p24)
・いろいろな人とつきあうことで、「欧米人は、自分では絶対実現しない
とわかっていながら、口では理想論を言うのだ」ということがわかって
きたのです。彼らは、つねに理念を唱えなくてはならない社会で生きています。
(p79)
・迷っている状態というのは、「将来への投資」です。・・・
迷いは、本当の学びであり、自分を豊かにするものです。迷ったときこそ大事なとき。
迷ったときこそ収穫のとき。迷えば迷うほど、思考は深まります。(p91)
・私はごく幼少期から、歴史が好きでした。戦国時代の武将の話など、
少年向きの歴史の本をむさぼるように読みました・・・小学校ニ、三
年生のころには、カラー刷りの絵入りの歴史物語の本を、友だちと取り合うようにして
読んだ記憶もあります。(p68)
▼引用は、この本からです。
サンマーク出版
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私が本書から学んだこと
いい本と言えるが・・・未来予測は同調できない
本質を考えるための方法論を伝授している
美しい言葉を疑え
どのように「考える」か【私の評価】★★★☆☆(77点)
■著者紹介・・・中西 輝政(なかにし てるまさ)
1947年生まれ。スタンフォード大学客員研究員、
静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。
専攻は、国際政治学、国際関係史、文明史。
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■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦、新潮社
【私の評価】★★★★★
b. 「インテリジェンス武器なき戦争」手嶋 龍一、佐藤 優、幻冬舎
【私の評価】★★★★☆
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