「宇宙が味方する経営」伊藤 忠彦、講談社インターナショナル

宇宙が味方する経営
【私の評価】★★★☆☆(79点)


■関西アーバン銀行頭取の伊藤さんの口グセは、
 「いい仕事をしよう」です。

 自分の役割のなかで、常に、「良い仕事」を目指します。
 ここで言う「良い仕事」とは、お客様に役立つ仕事です。

 ・私も、つねづね部下にこう言っています。
  「いい仕事をしようと心がけなさい。そうすれば、いつか認められて
  偉くなっていく。でも、けっして成績を上げようと思ってはいけない。
  あくまでも、お客様に役立ついい仕事をするように。」(p213)


■つまり、良い仕事をするために努力することが大切なのですが、
 それ以上に、その( 目的 )が大切であるということです。

 その目的が、正しい目的であれば、
 成功するはずであり、結果的に成功してきたというのです。

 ・私はいつも、ものごとを現実化しようと思ったら、まず自分の
  行う目的は何かということを考えます。・・・自分だけ幸せに
  なれば、人はどうでもいいやというふうに目的が発生するのか、
  それより社会的な、すべての人を、人類を幸せにしようとする目的か。
  (p37)


■伊藤さんの習慣は、朝の冥想です。
 この時間に良いアイデアが出るそうです。

 ・私の場合、毎朝六時ごろから約30分間、冥想にふけります。
  ・・・こうしていると、私の脳の中で無意識の意識が働き、
  ・・・ぽっと新しいアイデアが浮かんだり、いい発想が湧き出てくるのは、
  まさにこのような冥想をした直後なのです。(p108)


■経営者で成功している方の本を読むと、
 こうした正しい目的意識について書かれてあるものです。
 最終的には、トップのそうした想いが
 企業の形を形作っていくということなのでしょうか。

 具体的事例が少なくインパクトがありませんでしたが、
 経営の本質を突いた一冊だと思います。
 ★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私は住友銀行に入行してからしばらくは、いわゆるエリートコース
  ではなく、現場ばかりをまわってきました。・・・当時は、「悪い環境」
  だと思っていたものが、長い目で見ると、ビジネスの実体把握の理解や
  精神的にも「魂磨き」に最適な環境だったのです。(p137)


 ・人間は目的、原因、結果というものを持っており、目的によって
  人格は形成されるわけです。・・・子どもみたいな目的の人は、
  やはり子どもっぽい人間のままで終わってしまうのです。(p229)


 ・仕事を進めるうえで、私がもっとも重要だと考えているのは、
  仕事の重軽判断です。・・・リンカーンは、仕事を三種類に分けることを
  提唱しました。それは、自分でやる仕事、部下と相談してやる仕事、
  部下に任せてやる仕事の三種類です。(p43)


 ・「いい結果を出そう、人の役に立とう。お客様から評価されて、
  お客様に役立つ銀行にしよう」そして、そのためにそうしたらいいか
  を懸命に考えていると、往々にして結果がうまくついてきてくれるのです。
  (p130)


 ・私は天の力を借りられるような目的にしなければならないと
  考えたのです。・・・金儲けを、いつのまにか企業目的
  としてしまっている会社がいかに多いことか。・・・・
  バブル期の銀行というのが、まさにそうでした。(p58)


 ・結果を大きく左右するのは、トップの強い考えです。トップの
  想念は、たとえ口に出さずとも従業員に確実に伝わります。
  そのために、トップはしっかりとした想念を持ち続けていなくては
  なりません。(p62)


▼引用は、この本からです。

宇宙が味方する経営
宇宙が味方する経営
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伊藤 忠彦
講談社インターナショナル (2006/10/16)
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おすすめ度の平均: 3.5
2 ベールの下に何があるのか?
4 「解釈力」を示唆してくれる本
3 評価が難しい

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■著者紹介・・・伊藤 忠彦(いとう ただひこ)

 1943年生まれ。大学卒業後、住友銀行入行。
 支店長、常務取締役など歴任。
 1999年関西銀行取締役社長。
 2004年関西さわやか銀行と合併し、関西アーバン銀行頭取。

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■関連書評■
a. 「バーキンソンのビジネス金言集129」C・パーキンソン他
【私の評価】★★★★★

b. 「人を見る眼 仕事を見る眼 松下幸之助エピソード集」PHP研究所
【私の評価】★★★★★


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このページは、本のソムリエが2008年2月28日 21:27に書いたブログ記事です。

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