■関西アーバン銀行頭取の伊藤さんの口グセは、
「いい仕事をしよう」です。
自分の役割のなかで、常に、「良い仕事」を目指します。
ここで言う「良い仕事」とは、お客様に役立つ仕事です。
・私も、つねづね部下にこう言っています。
「いい仕事をしようと心がけなさい。そうすれば、いつか認められて
偉くなっていく。でも、けっして成績を上げようと思ってはいけない。
あくまでも、お客様に役立ついい仕事をするように。」(p213)
■つまり、良い仕事をするために努力することが大切なのですが、
それ以上に、その( 目的 )が大切であるということです。
その目的が、正しい目的であれば、
成功するはずであり、結果的に成功してきたというのです。
・私はいつも、ものごとを現実化しようと思ったら、まず自分の
行う目的は何かということを考えます。・・・自分だけ幸せに
なれば、人はどうでもいいやというふうに目的が発生するのか、
それより社会的な、すべての人を、人類を幸せにしようとする目的か。
(p37)
■伊藤さんの習慣は、朝の冥想です。
この時間に良いアイデアが出るそうです。
・私の場合、毎朝六時ごろから約30分間、冥想にふけります。
・・・こうしていると、私の脳の中で無意識の意識が働き、
・・・ぽっと新しいアイデアが浮かんだり、いい発想が湧き出てくるのは、
まさにこのような冥想をした直後なのです。(p108)
■経営者で成功している方の本を読むと、
こうした正しい目的意識について書かれてあるものです。
最終的には、トップのそうした想いが
企業の形を形作っていくということなのでしょうか。
具体的事例が少なくインパクトがありませんでしたが、
経営の本質を突いた一冊だと思います。
★3つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私は住友銀行に入行してからしばらくは、いわゆるエリートコース
ではなく、現場ばかりをまわってきました。・・・当時は、「悪い環境」
だと思っていたものが、長い目で見ると、ビジネスの実体把握の理解や
精神的にも「魂磨き」に最適な環境だったのです。(p137)
・人間は目的、原因、結果というものを持っており、目的によって
人格は形成されるわけです。・・・子どもみたいな目的の人は、
やはり子どもっぽい人間のままで終わってしまうのです。(p229)
・仕事を進めるうえで、私がもっとも重要だと考えているのは、
仕事の重軽判断です。・・・リンカーンは、仕事を三種類に分けることを
提唱しました。それは、自分でやる仕事、部下と相談してやる仕事、
部下に任せてやる仕事の三種類です。(p43)
・「いい結果を出そう、人の役に立とう。お客様から評価されて、
お客様に役立つ銀行にしよう」そして、そのためにそうしたらいいか
を懸命に考えていると、往々にして結果がうまくついてきてくれるのです。
(p130)
・私は天の力を借りられるような目的にしなければならないと
考えたのです。・・・金儲けを、いつのまにか企業目的
としてしまっている会社がいかに多いことか。・・・・
バブル期の銀行というのが、まさにそうでした。(p58)
・結果を大きく左右するのは、トップの強い考えです。トップの
想念は、たとえ口に出さずとも従業員に確実に伝わります。
そのために、トップはしっかりとした想念を持ち続けていなくては
なりません。(p62)
▼引用は、この本からです。
講談社インターナショナル (2006/10/16)
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ベールの下に何があるのか?
「解釈力」を示唆してくれる本
評価が難しい【私の評価】★★★☆☆(79点)
■著者紹介・・・伊藤 忠彦(いとう ただひこ)
1943年生まれ。大学卒業後、住友銀行入行。
支店長、常務取締役など歴任。
1999年関西銀行取締役社長。
2004年関西さわやか銀行と合併し、関西アーバン銀行頭取。
─────────────────
■関連書評■
a. 「バーキンソンのビジネス金言集129」C・パーキンソン他
【私の評価】★★★★★
b. 「人を見る眼 仕事を見る眼 松下幸之助エピソード集」PHP研究所
【私の評価】★★★★★
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