「自殺という病」佐々木 信幸

自殺という病―毎年3万人の自殺者を減らすために、あなたができること
【私の評価】★★★☆☆(74点)


■先日、東京に出張しましたが、
 乗った電車が「人身事故のため停車」しました。

 また自殺か・・・首都圏では人口が多いだけに、
 電車への飛び込みも多いようです。


■日本では毎年三万人が自殺していますが、
 先進国の中では非常に高い自殺率になっています。

 (自殺率の上位はリトアニア、ロシア、ベラルーシ、ウクライナ・・・
  旧ソ連の国々が高いですね)


■どうして自殺するのかと普通の人は考えますが、
 精神科医から言わせると、自殺は( 病気 )だというのです。

 正常な判断をくだせない精神状態があり、
 「認知障害」といえる状態となることがあるのです。


 ・ 自殺を考えている人の脳では、特にセロトニンという伝達物質が
  少なくなっていることがわかっています。脳内のエネルギー不足の
  ような状態で・・・「認知障害」の状態で出した「自分は死ぬべき
  である」という結論は、果たしてその人が自分の意志で死を決断
  したことになるのでしょうか?(p33)


■また、どうしたときに、自殺の可能性が高まるかといえば
 人生の目的を喪失したときが危ないようです。

 つまり生きる意味を失ったときに、
 人は思い切り落ち込むのです。


 ・女性は40代、男性は50代、60代で、心理的な危機をむかえやすい
  といわれます。・・・「人生の目的の喪失」です。女性の場合は、
  人生の目標を子育てにおき・・・男性の場合は・・・「仕事」(p72)


■こうした人に対して、どう対応すれば良いのかとといえば、
 ただ、聞くだけ。
 ただ、( 傾聴 )することが大切だそうです。


 ・自殺を考える人との上手な会話法・・・
  ただ傾聴すればいい(p160)


■自殺については、日本人が真剣に考えるべき
 テーマだと思います。

 自殺についての基礎知識を学ぶには最適な一冊だと思いましたので、
 ★3つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・アメリカの自殺者は日本の自殺者とほぼ同じです。ただし
  アメリカの人口は約二億八千万人です。日本は約一億二千万人ですから、
  ・・・アメリカの2.4倍も自殺率が高いのです。
  イギリスに比べると3.2倍です。(p30)


 ・キリスト教もイスラム教もユダヤ教も仏教も、その他ほとんどの
  宗教は、すべて自殺を禁止していて、世界中のほとんどの人達は
  「自殺はしてはいけないものだ」という共通認識を持っています。(p47)


 ・病苦は自殺動機のトップクラス・・・自殺者の約90パーセントは、
  何らかの精神疾患にかかっている(p60)


 ・自殺念慮を持っている人にとっては、お酒はさらに危険な凶器
  となります。それは、酩酊状態、つまり酔っ払った状態で自殺
  行動を起こす人が非常に多いからです。(p89)


▼引用は、この本からです。

自殺という病―毎年3万人の自殺者を減らすために、あなたができること
佐々木 信幸
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3 副題にうつとつけたほうがいい
4 自殺も病。
5 誰もが読んでほしい本
5 本当に人を救う本
5 自殺を減らすために

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■著者紹介・・・佐々木 信幸(ささき のぶゆき)

 1965年生まれ。精神科医。
 2004年より、うつ病・自殺研究で有名な
 イリノイ大学シカゴ校精神科に勤務する。
 メルマガ「シカゴ発 映画の精神医学」「ビジネス心理学」発行。

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■関連書評■
a. 「朝食抜き!ときどき断食!」渡辺 正、講談社
【私の評価】★★★☆☆

b. 「病気にならない生き方」新谷 弘実、サンマーク出版
【私の評価】★★★★★


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