■日本には、創業百年以上の会社が、
十万社以上あるそうです。
ところが、日本を除くアジアでは、
百年以上の会社自体がそれほどないという事実が
あります。
・創業百年以上・・・十万社以上と推定されている・・・日本以外のアジア
では、まず百年以上も歴史のある店や会社を探すのすら、相当に難しい。
お隣の韓国には俗に「三代続く店はない」と言われる・・・
中国には・・・百年以上続いている老舗が何件もある。(p23)
■この背景には文化的なものがあるのでしょうが、
著者は、その理由として次の2つをあげています。
まず、日本人が職人を好むことから、
その職人の技術が、代々受け継がれる可能性が高いこと。
・さまざまな分野で、手仕事の稼業や製造業が、親から子へ、
子から孫へ、孫から曾孫へ、曾孫から玄孫(やしゃご)へ・・・、
と受け継がれている。・・・"職人"を好む(p31)
■そして、会社を同族内だけで運営するのではなく、
優秀であれば養子などに経営を任せるなど、
人事の自由度が高いということです。
・華人を含むチャイニーズの企業で、実の長男をさしおいて、養子や
赤の他人がトップに立つことは、まず絶対に考えられない。・・・
一方、日本の商都・大阪には「息子は選べないが、婿は選べる」
という言い習わしがある。(p134)
■日本だけに、十万社もの百年続く企業があるという
事実に、少し日本人としての誇りがもてました。
日本人というものを考える一つの視点になると
思いましたので、★4つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・世界最古の会社はどこにあるのだろうか?・・・
実はここ日本にある。その会社、いつから現在まで続いているのか?
・・・答えは、西暦578年、時代で言えば、なんと飛鳥時代(p19)
・三百年も続いてすごいなと思われるかもしれないですけど、
実際われわれとしては三百年生きてきたという認識は持ってないんですよ。
それはあくまでも結果ですよね。毎日毎日積み重ねた結果が三百年になったわけ
でして、それは五百年経ったとしても同じでしょう。(福田金属)(p49)
・世界最大のシェアを誇るノキアのケータイにも、エプソントヨコムの
人工水晶が埋め込まれている。ちなみに、ノキアもまたフィンランドの
老舗企業で、1865年の設立時は製紙会社だった。(p177)
・中国じゃ従業員が、よく会社の品物を黙って持って帰っちゃう。・・・
会社への忠誠心なんてないんだから。それなのに経済産業省のバカどもは、
うちら中小企業に『中国に行ったらどうですか』とか、いまだに言ってくる。
中国に出て裸で帰ってくる人がいっぱいいるっていうのにね。(p172)
▼引用は、この本からです。
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日本の知られざる巨人たち
ビジョナリー・カンパニー
掘り下げは浅いがこれでいいと思う。実に楽しく読むことができた。
TBSはパクったの?
タイトルは、「百年以上、働いてきました」にすべき【私の評価】★★★★☆(84点)
■著者紹介・・・野村 進(のむら すすむ)
1956年生まれ78年フィリピンに留学。
「フィリピン新人民軍従軍記」を発表し、ライターとなる。
アジア地域、医療、メディアなどの分野で取材、執筆を続ける。
拓殖大学国際開発部教授。
─────────────────
■関連書評■
a. 「中国の「核」が世界を制す」伊藤 貫、PHP研究所
【私の評価】★★★★★
b. 「華僑 大資産家の成功法則」小方 功、実業之日本社
【私の評価】★★★★☆
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