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「定年上手 人生後半の設計図―あるのとないのと、どうちがう?」森村 誠一、堀田 力

2008/01/04公開 更新
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定年上手 人生後半の設計図―あるのとないのと、どうちがう? (PHP文庫)


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

 作家の森村誠一氏と、検察高級官僚から福祉ボランティアの世界に飛び込んだ堀田力氏の対談です。対談ですが、お二人が自分の経験を思いのままに語っていますので、講演を二つ聞いているような感じでした。内容としては堀田力氏の生き方、考え方が、非常に印象的でした。


 人生80年と考えれば、60歳で仕事を引退するとしても、まだ20年以上生きていかなくてはなりません。そこに、自分らしい居場所を見つけることができるのか、できないのかで、老後は大きく変わるはずです。まさに老後は第二の人生です。


・自分の居場所が欲しいからです。・・・定年後に全く初めての人間関係の中に入っていこうとする。みんな自分の居場所を見つけるために、いろんなサークルや集まりに参加するわけです。(堀田)(p35)


 堀田氏は、身を粉にしてサラリーマンとして働いたのならば、引退後は、もう一度夢をみるべきであるとしています。サラリーマン時代には、様々な"しがらみ"からできなかったことを引退後には、できるというわけです。他人のための人生が前半とすれば、後半は自分のための人生ということでしょうか。


・多くのサラリーマンは自分をすりつぶして生きてきました。・・・スルメのままで人生を終えるのは何とも悲しいではありませんか。だからこそ、後半期の人生では、もう一度夢を見ることが大切なのです。(堀田)(p66)


 老後の話よりは、堀田氏の思考法が勉強になりました。検察の鬼といわれた知恵に★3つとします。


この本で私が共感した名言

・私が法務省の官房長になった時、法務省の上の方の階に一室を与えられました。・・・一人で部屋にいても何も楽しくないのです。・・・仲間たちが、急に対等の人間として話してくれなくなる。(堀田)(p44)


・「この会にはあまり参加したくないな」と迷った時、前半期ならば参加する方を選択すべきです。そこにはたくさんのビジネスチャンスと貴重な人脈があるかもしれないからです。しかし後半期になれば、少しでも迷いがあれば行くべきではありません。(堀田)(p211)


・何かを書こうと思い立ったら、まずは読まれることを意識すべきです。読者を意識することによって、より分かりやすい文章を書く努力をします。・・・これが文章上達のコツなのです。(森村)(p77)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(78点)



著者経歴

 森村 誠一(もりむら せいいち)・・・1933年生まれ。ホテルマンとして働きながら執筆を始める。「人間の証明」「忠臣蔵」「新撰組」など著書多数。


 堀田 力(ほった つとむ)・・・1934年生まれ。大阪地検特捜部検事、東京地検特捜部検事、ロッキード事件に係わる。法務大臣官房人事課長、最高検察庁検事、法務大臣官房長などを歴任。1991年に退職し、さわやか福祉財団を設立し、理事長を務める。著書多数。


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