■40歳になってわかることは、
実は世の中とはシンプルな考え方によって
動いているということです。
本書は、複雑に見える国際関係を
国家指導者の視点で簡単に説明してくれます。
■まず、すべての前提として、
アメリカは最強の軍事国家であり、かつ
ドルという基軸通貨(国際通貨、世界通貨)を持っているということです。
そして、そのドルはアメリカの貿易赤字により、
長期的には価値が下がってきており、
もしドル体制が崩壊すれば、アメリカも崩壊することになります。
・頭の片隅に、次の言葉をとどめておいてください。
「アメリカは、ドル体制に挑戦する国があれば、
軍事力を使ってでもそれを阻止する(p64)
■そして、ドルが弱くなるなかで、
中国という巨大な国家が経済発展によって、
エネルギー消費量を増やし、
軍事力を強化しているとう現実があります。
米国が中国との紛争は必至と考えても
不思議ではありません。
・もし中国のエネルギー消費量がアメリカ並みになれば、
この国は世界の生産能力を超える石油を必要とするようになる。・・・
中国がアメリカとの紛争は必至と考えても不思議ではないし、
それに備えていると思われる。(p90)
■著者の北野さんの助言は次のとおりです。
1 アメリカがイランを攻撃する前に、憲法改正はしない。
・イラン情勢がクリアになるまで、憲法を改定するべきではありません。
なぜでしょうか?・・・アメリカがイランを攻撃する・・・
第一に、日本は国連を無視する悪者になる。
第二に、日本は10億人のイスラム教徒を敵にまわすことになる。(p230)
2 日中紛争を避けるために日中のパイプを太くする。
・アメリカがやろうと思えば、日中をぶつけることは
難しくないのです。それで、両国疲弊したところを見計らい、
北京を攻略。親米傀儡政権を樹立し、ドル圏にとどめる。
・・・日本は・・・中国とのパイプを今から再強化させておく
必要があります。(p236)
■新聞、テレビのニュース、討論番組ではまったく理解できない
国際情勢が、この一冊で見えてきます。
これまでの予想的中率からも、この本を読めば、
テレビ・新聞は見る気になりません。
★4つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・石油がなくなる日・・・いつ枯渇するのでしょうか?
これは、はっきりわからないのです。・・・
アメリカの確認埋蔵量は約300億バレル。・・・
BPの予測では11年後に同国の石油は枯渇する。(p81)
・イラク攻撃の理由を、先のアメリカの戦略に沿って見てみましょう。
1 ドル体制の防衛・・・
2 石油利権の独占・・・
3 中国封じ込め・・・(p102)
・ロシア人エリートのアメリカ観、中国観を一言で言うと、
「アメリカを憎み、中国を恐れる」となります。・・・
ロシアにとって理想的な状況は、
アメリカと中国が戦って共に没落すること(p119)
▼引用は、この本からです。
草思社
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大人は当然。子供にも読ませたい一冊
補助線
こういう斬り方もあるでよ
日本は生き残れるか
5★「わかりやすい世界情勢」帯に偽りなし。視野が拡がる快感!!【私の評価】★★★★☆(87点)
■著者紹介・・・北野 幸伯(きたの よしのり)
1970年生まれ。国際アナリスト。
ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学卒業後、
プーチン大統領の元ブレーンとともに
日露ビジネスコンサルティング会社IMT設立。
1999年からメールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」を発行。
イラク戦争、北朝鮮情勢、次はイランなど次々と予測を的中させる。
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■関連書評■
a. 「ボロボロになった覇権国家」北野 幸伯、風雲舎
【私の評価】★★★★★
b. 「中国の「核」が世界を制す」伊藤 貫、PHP研究所
【私の評価】★★★★★
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