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「本当の潜水艦の戦い方―優れた用兵者が操る特異な艦種」中村 秀樹

2007/09/02公開 更新
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本当の潜水艦の戦い方―優れた用兵者が操る特異な艦種 (光人社NF文庫)

【私の評価】★★☆☆☆(69点)


要約と感想レビュー

■潜水艦乗りによる、潜水艦作戦の説明です。


 潜水艦とは非常に攻撃することに強く、
 逆に攻撃されることに弱い性質を持ちます。


 ですから、使い方が大切。
 補給船を断つ作戦に効果的とのこと。


■また、これからの戦争は、長期より短期になると
 断言し、シーレーン防衛よりも諸島防衛を
 重視すべしという提言も説得力があります。


 中村さん、
 良い本をありがとうございました。



この本で私が共感した名言

・潜水艦は・・最も強力な軍艦であると同時に、
 最も脆弱な目標でもあるということである。(p6)


・日本の潜水艦は、艦隊の作戦に策応し
 敵艦隊撃破を主任務とした。・・・
 特に空母の攻撃を重視した。
 これに対し米潜水艦は、
 日本内地からソロモン諸島に至る長大な補給線に
 攻撃を志向した。(p118)


・主要作戦に潜水艦は総合艦隊の主導で運用された。
 総合艦隊司令部には潜水艦参謀はおらず、
 総合艦隊全般の作戦に、便利屋的に
 任務付与された傾向が見られる。
 潜水艦作戦の条件を考慮することなく、
 図上での計画に基づく無理な命令が頻発(p206)


・第二次大戦のごとき長期間の大規模戦争は、
 これkららは生起しないであろう。
 数か月間は備蓄された資源で生存可能であり、
 戦争(紛争)も短期で終結する 公算が高い。
 迂遠な海上交通保護より、
 焦眉の武力侵攻阻止を優先すべきであろう(p223)


・浅い海域では音の遠距離伝播も起こりにくく、
 偽目標も多い・・遠距離パッシブセンサーよりは、
 近距離アクティブセンサーに適した環境である・・・
 対空時間の短いヘリコプターに低周波ソナーを装備して、
 遠距離捜索をさせることも筆者の理解の外にある。
 なぜなら、高周波の方が近距離では
 正確な探知ができる・・・(p223)



【私の評価】★★☆☆☆(69点)



著者経歴

 中村秀樹(なかむら ひでき)・・・昭和25年、福岡県に生まれる。昭和49年、防衛大学校卒業(18期生)、海上自衛隊に入隊。護衛艦隊幕僚、潜水艦艦長、幹部学校教官等を務め、防衛研究所戦史部を最後に平成17年、退職


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