「裁判官の爆笑お言葉集」長嶺 超輝、幻冬舎(2007/03)¥756
【私の評価】★★★☆☆
■著者紹介・・・長嶺 超輝(ながみね まさき)
1975年生まれ。大学卒業後、弁護士を目指し、
塾講師や家庭教師の指導をしながら司法試験を受験。
7回不合格。
現在、裁判傍聴のかたわら、ライターとして活動。
裁判傍聴メルマガ「東京地裁つまみぐい」を発行。
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●お笑いというタイトルにひかれて購入しましたが、
中味はいたって真面目でした。
世の中にはいろいろな不条理な事件がたくさんあり、
その不条理を裁判という形で決着をつけるのは、
また難しいものと考えさせられました。
●だいたい裁判は刑期の相場が決まっていて、
よほど悪質でない限り、一人殺しても死刑にはなりません。
死刑の次は無期懲役ですが、
無期懲役でも、10年で出所できるのが現実なのです。
計画的に3人殺しても無期懲役となるケースもあるようです。
なんともいたたまれない気分です。
・被告人は被害者女性の不倫相手。被害女性は夫と娘の3人くらしでした。
女性の側から別れ話を持ち出されて殺害を計画。深夜に一家のいる
従業員寮へ侵入し、部屋にガソリンをまいて放火。火事に気づいて起きた
夫婦を包丁で刺殺。眠っていた2歳の長女も焼け死・・・無期懲役(p23)
●裁判官はただ判例に基づき、
有罪・無罪、懲役を決めているだけであり、
裁判官も裁判という仕組みのなかで悩んでいるのかもしれません。
それでも事件は起こり、裁判官は淡々と
仕事として判決文を書かなくてはならないのです。
・裁判官の評価は「判決や和解を出した数の多さ」に集約されています。
長々と30分も論説をするのだったら、その時間で薬物事件の1件も
済ませたほうが出世に近づくというわけです。(p215)
●世の中の不条理と、そのなかで仕事をしている裁判官の
世界が垣間見れる一冊でした。★3つとします。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・被告人は、横領金のうち約8億円を、チリ人妻のアニータ・アルバラドさん
へ送っていた。・・・青森県住宅供給公社は、・・・数十億円の利益が出て
いました。その利益を特殊な会計処理により隠していたことから、一部の
職員がつまみ食いしても、しばらくバレないままになっていた(p213)
・わが国の刑事裁判(一審)での有罪率は、約99.92%(2005年)。
被告人が無罪を主張している事件に限っても、毎年その97%前後に
有罪判決が言い渡されています。(p172)
▼引用は、この本からです。
幻冬舎 (2007/03)
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やや物足りなさを感じました
大岡裁きも悪くない
ワクワクしませんでした【私の評価】★★★☆☆
■関連書評■
a. 「「裁判のカラクリ」山口 宏、副島 隆彦
【私の評価】★★★☆☆
b. 「国家の罠」佐藤 優、新潮社
【私の評価】★★★★★
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