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「競争戦略の謎を解く」ブルース・グリーンウォルド ジャッド・カーン

2007/03/18公開 更新
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競争戦略の謎を解く

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■戦略とはなんなのか。


 将棋でいえば、定石でしょう。


 だれでも失敗を減らし、そこそこの成果を出すための、
 過去の経験の蓄積です。


 集中出店、模倣戦略などの
 基本は押さえておきたいものです。


 グリーンウォルドさん
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・IBMがパソコン事業に参入したとき、彼らは「オープン・スタンダード」
 の方針を採用し、OSとマイクロプロセッサのそれそれについて、
 自社で独自に開発するか、それとも他社が開発した製品を購入するか
 という選択を迫られた。だが当時、この選択はそれほど重要なものではなく、
 単なる戦術的意思決定にすぎないと思われていた(p4)


・ローカルな領域で支配的な地位を確立してから、
 その後に関連する領域へと事業を拡大していくというプロセスは、
 ウォルマートと同じ時期に偉業を成し遂げた他の二つの企業、
 すなわちマイクロソフトとインテルにも共通している(p11)


・一言でいえば、差別化戦略は往々にしてうまくいかないのだ。・・・
 問題の核心は差別化ができないことではなく、
 市場の参入障壁が存在しないことにあるからである(p28)


・規模の経済に基づく競争優位を持っている企業にとって
 最善の戦略は模倣、すなわち攻勢を仕掛けてくる競合と
 同じ行動を取ることである(p53)


・アップルはあらゆる領域に手を出して、結果的に行き詰っている・・・
 スティーブ・ジョブズの優れた経営手腕と、洗練されたデザインの
 製品を持っていながら、アップルはまるで常にマイクロソフトとインテルの
 優位性に逆らって、険しい道を進む運命を課されているかのようにみえる。
 一言でまとめれば、パソコン業界でアップルが成功する可能性は
 非常に低いだろう(p100)


・競争的な市場で成功する法・・・
 業務効率こそが重要である(p204)


・ウォルマートの売上原価率は競合よりも高かった・・・
 全店舗に「私たちはどこよりも安く売ります」という
 スローガンが掲げられ、彼らは実際にそうした・・(p240)


・ウォルマートの役員たちは非常に多くの時間を店舗内での
 勤務に費やし、現場の従業員に対して、どんな商品を仕入れて、
 それをどのように陳列するかについての意見を求めた。
 その他、利益目標を上回ったマネジャーに特別報酬を与える
 インセンティブ制度を採用したり、万引き等で発生した損失を
 従業員で負担し合う制度の導入によって盗難率を低下させたりした(p242)


競争戦略の謎を解く
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【私の評価】★★★☆☆(71点)


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