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「旅をする木」星野 道夫

2007/03/17公開 更新
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旅をする木 (文春文庫)


【私の評価】★★☆☆☆(62点)


要約と感想レビュー

 アラスカと出会い、アラスカに15年過ごした著者の伝えるアラスカの自然です。今の日本にはない、大自然。それは厳しく、荒々しい。そこに生きる生物と同じように人間も生きているのです。


 「旅をする木」とはトウヒの木が種から大きな木となり、川の侵食で海に流され、流れ着いた先でエスキモーの薪となる。そうした自然の中で樹木が成長し、循環しているということです。その中に人間が住まわせてもらっている。ありがたいことです。


 星野さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・アラスカ北極圏を横ビルブルックス山脈の、未踏の山や谷を歩きました・・・数えきれないほどのオーロラを見上げ、オオカミにも出合いました。そして何よりも、さまざまな人の暮らしを知りました(p15)


・ブルーベリーの実を摘みにゆく人に、「クマと頭を鉢合わせするなよ!」とよく言います。それはまったく冗談でもないのです。(p26)


・カリブーの仔どもが寒風吹きすさぶ雪原で産み落とされるのも、一羽のベニヒワがマイナス50度の寒気の中でさえずるのも、そこに生命のもつ強さを感じます(p33)


・明治の初期、当時のロシアと、全樺太と千島列島の領土交換があった時、樺太在住のアイヌ人が北海道に送還されたのだが、当時又吉老人は札幌まで出かけたらしく、送還されたアイヌ人たちのみなりが自分たちとはひどく違っていたことを物語ったのである(p72)


地図の歴史の面白さとは、結局人間に対する興味なの。私たちがいかに少しずつ世界をとらえていったかを教えてくれるからね(p84)


旅をする木 (文春文庫)
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星野 道夫
文藝春秋
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【私の評価】★★☆☆☆(62点)



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