●精神科医である斎藤 茂太さんのエッセーです。
さすが精神科医だけあって、人と世の中を見る目があり、
「豆腐」をネタにして、
良いかげんの人生について語ってくれます。
●私が参考になったのは、完璧を求めないという考え方です。
仕事となると、どうしても、自分の能力を誇示したくなったり、
自分でやろうとしてしまう傾向は、
だれにでもあるのではないでしょうか。
・課長としての自分は"80パーセントの自分"と
考えるよう意識改革をアドバイスした。
・八割できれば「上出来」と考えよ。
・何ごとも自分でやろうとするな。
・・・・・・(p66)
●また、自分を好きになるということも大切なようです。
自分を好きになれなければ、相手にも愛情を示すことはできません。
・ところで、『白雪姫』の魔法使いは自分が好きだったろうか。
おそらく世界一の美人になれなかった自分が、
好きではなかったに違いない。
・・・素直に、ありのままの自分を受け入れることである。(p156)
●長い間、人生を歩いてきた精神科医の助言は的確です。
気軽に読める生き方講座ということで★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・職場で机を並べる同僚の欠点がイヤでたまらないなら、
「あの人は反面教師として、大事なことを私に教えてくれている」
と考えるといい。心理学的に言うと、他人の言動が気になって
仕方がないときは、好きになれないその傾向が自分にもある(p194)
・通人に言わせると、水商売の女性にモテる条件は、・・・
女性のレベルに自分を合わせる能力だという。つまり、
銀座で一流クラブの客になったときと、新宿の裏通りのスナックで
飲んでいるときとでは、まるで違った顔のできる男だ。(p195)
・この諺の原点は、中国の『淮南子』という古い本らしい。
「兵強ければ即ち亡び、
木強ければ即ち折れ、
革固ければ即ち裂く。
歯は舌より固くして、これに先立ちて破る」(p79)
・ヒステリー性格の持ち主とのつきあいは楽しい。・・・
しかしいったん利害関係が生じると徹底的に相手を攻撃する
・・・敵を排除し、次第に職場のトップにのし上がっていく。(p54)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆
■著者紹介・・・斎藤 茂太(さいとう しげた)
1916年生まれ。医学博士。
精神神経科斎藤病院名誉院長、アルコール健康医学協会会長、
日本旅行作家協会会長、日本ペンクラブ理事(当時)
歌人で精神科医の斎藤茂吉の長男。著書多数。
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