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「英語の会議にみるみる強くなる本―相手が「話の論点」をすりかえてきたら、こう切り返す!」スティーブ・モリヤマ

2006/12/15公開 更新
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英語の会議にみるみる強くなる本―相手が「話の論点」をすりかえてきたら、こう切り返す!


【私の評価】★★★★☆(86点)


●よくある英会話本とは一線を画す、
 欧米人と仕事をする人のための
 注意点をまとめた一冊です。


 海外での仕事をするならば、
 英語ができるだけではだめで、
 欧米人の考え方を理解することが大切です。


・一般に欧米人の間では、自分の発言中に相手にさえぎられることをたいへん嫌がるのです。このことを知らないと、欧米人に不快感を持たれやすいのです。(p30)


●さらに、上司と部下の関係となると、
 欧米人との文化の差を理解することは、
 極限にまで大切になります。


 会社のビジョンを理解してもらい、
 よりよい仕事をしてもらうためには
 適切なコミュニケーションが必要となるわけです。


・欧米人にとっての「反省」とは、あくまでも自分の心の中でのことです・・・また、もちろん個人差はありますが、欧米人は「強気の加点主義」に固執する傾向があります。・・・だからこそ、欧米人はミスをしても徹底的に自己弁護するのです。・・・「どうやったらこの状況を改善できるのかと前向きに、相談口調で聞いてみることです。(p37)


●欧米人と仕事をするときに、
 どうすれば理解してもらえるか、
 どうすれば仕事を改善してもらえるか、
 そのヒントがこの本にあります。


・欧米ではなかば強迫観念的に、「議論において感情は出すな。何としても抑えろ。原則に忠実たれ」と考える人が多いのです。このため、日本人が生理的に受けつけにくい理屈や屁理屈を用いた説得を試みるのです。(p80)


●ベルギーで実務に携わる著者の
 経験談は貴重です。


 欧米人と仕事をすることのある人には
 必読の一冊でしょう。 
 ★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・日本では、相手に対して少しでも反論するだけで、逆恨みされる確率が高いといえます。・・・一方、古くから多民族社会であった欧米では、異なる意見(異見)と共生することに慣れている人が多いようです。(p43)


・欧米人も日本人のように「集団の中で自分の居場所を見つけたい」と思っているのであれば、両者の決定的な違いは何なのでしょうか?・・・欧米は熾烈な競争社会です。・・・このため、日本のように積極的に自分の弱みを見せたり、ばかを演じる人はあまりいません。
  (p48)


・ラテン・ギリシャ語源の言葉(例:procrastinate:すべきことを先送りする)を避け、なるべくアングロ・サクソン系の言葉(例:put off:延ばす)で表現することなどを、常日ごろから心がけておいたほうがよいでしょう。(p105)


・「事前準備の重要性」ですが、会議の日程と議題が示された段階で、自分の意見を整理し、事前にほかの出席者と意見交換しておく必要があります。(p113)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★☆(86点)


■著者経歴・・・スティーブ・モリヤマ

 本名、森山 進。ベルギー在住。ウェールズ会計士協会正会員、ベルギー王国後任税理士協会正会員。プライスウォーターハウス・ロンドン事務所を経て、現在、プライスウォーターハウス・クーパース社ベルギー事務所協同経営者。


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