「七人の社長に叱られた!」金児 昭

金児昭の七人の社長に叱られた! (中経の文庫)
【私の評価】★★★★☆87点


●私もサラリーマンとして、素晴らしい上司に
 叱られながら、育ててもらいました。

 会社の強さの源泉とは、そうした先輩から教えられる
 社風というものなのではないかと思います。


●この本では、経理・財務のプロである著者が、
 いかに叱られながら信越化学工業で育てられたかが
 紹介されています。

 それは、判子の押し方から、M&Aの業務まで
 幅広いものです。


 ・「判子は、どうではなく、丁寧にまっすぐ、平らに押しなさい」
  と、会社に入って最初に注意され叱られました。(p30)


●会社では役職が上にいくほど、ちょっとした
 判断が会社の命運を左右することがあります。

 そうしたちょっとしたことというのは、
 どのように学ぶかといえば、
 仕事で学ぶ、先輩から学ぶしかないわけです。


 ・以前、米国の赤字の研究会社を買収したことがあります。
  なぜ、わざわざ赤字の会社を買収したかというと、その会社の
  人材が優れていたからです。・・・数字を見るときに何よりも
  大事なのは、人という見えない財産や人の活動を、数字の向こうに
  見ることです。(p143)


●信越化学工業の2006年3月期の連結決算は、
 売上高が16%増の1兆1279億円、
 営業利益が22%増の1853億円と絶好調です。

 信越化学工業の好調の秘密の一端が伺える一冊です。
 ★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私はいつも目線を下に落として話をする癖があったのです。
  「ずーっと目を見続けるのも失礼ですが、ポイントのところで
  相手の目を見ないで話をするとビジネスでは必ず損しますよ」
  と、社長は言うのです。(p109)


 ・社長が、人に会ったとき、まず最初に言うのはお礼です。
  ・・・「先日はおいしいお茶をありがとうございました」
  「ハガキをいただいて、ありがとうございました」
  どんな小さなことでも、まず最初にお礼を言います。(p114)


 ・今になって思うのは、「叱られない人より、叱られやすい人の
  ほうが絶対に得をする」ということです。(p168)


金児昭の七人の社長に叱られた! (中経の文庫)
金児 昭
中経出版
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おすすめ度の平均: 5.0
5 コミカルだけど、なかなか深い

【私の評価】★★★★☆87点


■著者紹介・・・金児 昭

 1936年生まれ。
 大学卒業後、1961年、信越化学工業入社。経理・財務一筋。
 1992年~99年、常務取締役(経理・財務・法務・資材担当)。
 現在、信越化学工業顧問、経済・経営評論家。


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