「この国のけじめ」藤原 正彦、文藝春秋

この国のけじめ
この国のけじめ
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藤原 正彦
文藝春秋
売り上げランキング: 8313
おすすめ度の平均: 4.5
4 藤原先生ならでは
5 感銘を受けました
4 タイトルがちょっと微妙ですが…
【私の評価】★★☆☆☆68点


■著者紹介・・・藤原 正彦(こむろ まさひこ)

 1943年生まれ。新田次郎、藤原てい夫妻の次男。
 東京大学理学部卒、修士課程修了。
 現在、お茶の水女子大学理学部教授。


●作家の新田次郎の次男である藤原正彦教授のエッセー集です。

 藤原さんは米国でも研究されていましたので、
 日本の良い点、悪い点がよく見えるようです。


 ・戦略なき国家・・・「民主主義は最悪の制度だ。
  いままでのどんなものよりもましというだけだ」と言ったのは
  チャーチル元英国首相だが、近ごろこの言葉が身にしみる。(p92)


●藤原さんの基本的考え方は、
 日本固有の武士道精神の素晴らしさ、
 そして武士道精神が失われつつあるということへの警鐘です。

 欧米化の傾向にある現在の日本に
 危機感を持っておられるのでしょう。


 ・ほとんどの学生はアルバイトをしている。・・・アルバイトで
  多大な時間をつぶし、遊びでまた多大な時間をつぶす。二重の無駄
  である。学生は「社会勉強になる」などと言うが、私は「社会勉強
  など金輪際必要ない。学校を出たら否応なく一生社会勉強だ」
  と答える。(p135)


●学者だから好きなことが言えるということもあるでしょうが、
 正論というのも聞いておく価値があると思います。

 以前から「ゆとり教育」を批判していた
 藤原さんの正論に、★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・2003年4月から翌年3月にかけては25兆円という、対米黒字の
  二倍以上の米国国債を我が国は購入している。(p22)


 ・カナダ人学者がこう指摘した。「ロシア軍は、日本や日本軍に
  関して無知なまま戦い、太平洋艦隊とバルチック艦隊を失い、
  ついにはロマノフ王朝の崩壊につながる・・・(p48)


 ・北満州に残された開拓民二十七万名の運命は、苦難というより悲劇だった。
  野獣の如きソ連兵による虐殺、略奪、強姦は恐るべきものだった。・・・
  父親が泣きながらわが子そして妻を撃ち、最後に自らの命を絶つ、
  というような光景が随所に見られたという。(p182)


▼引用は、この本からです。
この国のけじめ」藤原 雅彦、文藝春秋(2006/4)¥1,250
【私の評価】★★☆☆☆68点


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