【私の評価】★★★★☆
■著者紹介・・・デイヴィッド・オグルヴィ
1911年生まれ。コック見習い、訪問販売員を経て、
1938年にアメリカに移住。視聴者調査研究所で副所長を務める。
1948年ニューヨークで広告会社を設立し、現在の国際的大手広告会社
オグルヴィ&メイザーにまで発展させる。1999年逝去。
●大きくなる会社には秘密があるものです。
この本は、国際的大手広告会社オグルヴィ&メイザーの創業者が
1966年に自社のPRのために書いた広告で成功するための
秘訣です。
・ひとつだけ、ほぼあらゆるケースに通用する戦略がある。
それは「しゃべりはクライアント候補に任せる」ことだ。
聞き役にまわればまわるほど、“敵”にはあなたが賢く見える。(p79)
●もちろん1966年と古い本であり、マーケティングの現在の常識と
異なることはありますが、オグルヴィ&メイザーがどうして
一流の広告会社となったかが書いてあります。
・第一に私は、広告業界紙の記者たちを昼食会に招き、
無勝手流で一から大会社を築こうとしているという突拍子もない
夢を語った。(p72)
●まず、一流の人を集め、楽しく、努力する人を引き立てています。
・私は自らの跡を継げるような優秀な人間を部下に選ぶ人間を尊敬する。
追い落とされるのではないかという不安から、自らより劣った人間を
部下に選ぶ人間は哀れだ。(p45)
●そして、当時、まだ小さい広告会社であったにもかかわらず、
身の丈にあった、良質のクライアントを選別!しています。
・長期間売り上げが落ち込んでいる商品には近づかないことにしている。
そういう場合は必ずと言ってよいほど、商品自体に本質的な欠点があるか、
もしくは経営陣が無能なのだ。(p99)
●この本の良い点は、著者が一流のコピーライターだけあって
気の利いたセリフで満ち溢れているので、
そして読んでいて楽しいということでしょう。
・コナン・ドイルは「凡人は身の丈以上のことがわからない」
と言ったが、私に言わせれば、凡人は天才を見分け、恨み、
なんとかして叩きつぶしたいという衝動にかられるものだ。(p161)
●経営について、広告について、そしてジョーク。
文句なく楽しく読める一冊です。★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・一流広告会社の社長に、自社の重要人物二人を連れて自宅の夕食に
来るように招待してみることだ。・・・秘密を漏らすようなことが
ないかどうかチェックする。また、何かバカげたことを言ってみて、
それに反論するような気骨があるかどうかも見てみる。(p147)
・すべてをテストせよ・・・広告用語の中でもっとも重要な言葉は
「テスト」だ。(p159)
・1941年、ウィンストン・チャーチルは海軍第一大臣にこんな
メモを送っている。英国海軍がいかに近代戦に適するように改善され
ているかを、本日、一枚の紙の片側のみに記して報告されたし。(p248)
・眉間にしわを寄せて取り組めばたぶん胃潰瘍で死んでしまうが、
陽気な気分で楽しんでやれば、心安らかに眠りつつ、たとえ
失敗したところでケガなく立ち直れる。(p82)
▼引用は、この本からです。
「ある広告人の告白」デイヴィッド・オグルヴィ、海と月社(2006/6)¥1,890
【私の評価】★★★★☆
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