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「志を教える―松下幸之助の人づくり」上甲 晃

2006/10/04公開 更新
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志を教える―松下幸之助の人づくり


【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー

 よく「「志」を持って仕事をしなさい」と言いますが、この本では、15年間松下政経塾の塾頭をつとめた著者が、松下流の「志」を教えてくれます。「志」については、この話が参考になるでしょう。


 大正の終わり、事業で成功した松下幸之助は、当時数少ないパッカードという外国製自動車を購入し、乗り回すまでになりました。ところが、すべてが満たされてみると、どうも仕事に力が入らない。松下幸之助は小成功病というスランプに陥ったのです。


・今まで一所懸命働いてきたけども、なんとなく自分の思うことが全部実現していくと力が入らんのですわ(松下幸之助)(p35)


 そうしたとき、松下幸之助は知り合いから、天理教の本部へ行くことを勧められました。そして実際に天理教の本部に行ってみると、そこでは無給でありながら、多くの人が生き生きと仕事をしているのです。松下幸之助は驚きました。


「私はお金を払って従業員に仕事をしてもらっているのに、仕事は苦労することばかりである。それに対して、こちらは無給なのに、生き生きと仕事をしている。この違いはどこにあるのだろうか?」


 そして、松下幸之助に、ある考えがひらめいたのです。そうか!あの人たちの仕事には、崇高なる使命がある。人間は、崇高な使命を持てば、それに向かって熱心に働くのである。はたして、自分の事業に、崇高な使命はあるのか・・・。その後、松下幸之助は、幹部社員を集めて、自分が考えた使命を発表し、その日を松下電器の新たな創業記念日とします。


・「松下電器はこれから二百五十年かけて世界から貧乏を追放する」(p41)


 それから1000人程度の中小企業であった松下電器の業績は驚くほど上昇し、今の松下グループにまで成長していくのです。


 後年、松下幸之助は、松下政経塾を作ったように、政治に興味を持っていました。国家の運営も一つの経営であり、政治家こそが国家の経営者であると考えたのです。松下幸之助は、「日本はこれから大繁栄の時代に入るんや」と言っていたという。21世紀に日本は世界の繁栄のど真ん中に立つ。それが大きな歴史の巡り合わせであるというのです。


・新しい人間観に立つ、国家百年の計を持った政治家が欲しいんや(松下幸之助)(p23)


 適切な経営力を持つ政治家を持てば、日本は素晴らしい国になっていくという確信があったようです。「志」とは何か?という問いに、最高に答えてくれる一冊でした。本の評価としては、★4つとしました。


この本で私が共感した名言

・「ここのトイレは汚いな。誰か掃除をする人はいないのか」と口で言っているだけの人よりも、「ここのトイレは汚いから、私が掃除をしておこう」とすぐに腕まくりして、掃除をはじめる人は魅力的です。(p219)


・われわれが子供や孫や曾孫に残せるものは一体なんだろうかと問い掛けられたらどう答えるか・・・生きざまを残すことだと『後世への最大遺物』の中で内村鑑三はいっているのです。(p49)



【私の評価】★★★★☆(89点)


目次

第1章 志なきところに繁栄なし/松下幸之助の志
第2章 戦後日本人が失った三つのこと/私の志
第3章 「主人公意識」を育てる/青年塾の教育(1)
第4章 人間力を高める/青年塾の教育(2)
第5章 誇りある生き方とは何か/使命感を育てる
資料 『青年塾』のこれまでの歩み



著者経歴

 上甲 晃(じょうこう あきら)・・・1941年生まれ。大学卒業後、松下電器産業入社。1981年松下政経塾に入職。1985年同塾塾頭。1988年同塾理事・評議員。1994年から同塾常務理事・副塾長。1996年松下電器産業を退職後、(有)志ネットワーク社設立。「青年塾」を全国5ケ所で展開。


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