「美しい国へ」安倍 晋三、文藝春秋(2006/7)¥767

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美しい国へ
美しい国へ
posted with amazlet on 06.09.07
安倍 晋三
文藝春秋 (2006/07)

【私の評価】★★★☆☆


■著者紹介・・・安倍 晋三

 1954年生まれ。93年衆議院議員当選。
 内閣官房副長官、自由民主党幹事長、内閣官房長官などを歴任。

●次期首相がほぼ確定している安倍 晋三さんですが、
 その考え方を知りたくて購入しました。

 ゴーストライターが書いたんだろうな・・・と思いながら読みましたが、
 本人の体験談が多く含まれており、ほとんどすべてにおいて本人が関わっている
 ことが確認できました。

 ・社会党、共産党の野党、そして多くのマスコミは、日米安保条約の破棄を
  主張していた。・・・日本帝国主義はアメリカと結託して、
  ふたたびアジア侵略をはじめようとしている」というわけだ。
  進歩的文化人と呼ばれる学者や評論家の多くも、同じ理由で反対していた。
  ・・・中身も吟味せずに、何かというと、革新とか反権力を叫ぶ人たちを、
  どこかうんくさいなあ、と感じていた・・・ (p19)

●歴史認識についても、片方に偏るわけではなく、
 当時の状況を冷静・客観的に評価しようという姿勢が見られます。

 次期首相として当たり前のことですが、
 よく勉強しているなという印象でした。
 (勉強していな人でも首相になれたのが日本でありますので・・・)

 ・先の大戦を例に考えてみると、あれば軍部の独走であったとのひと言で
  かたづけられることが多い。・・・だが、昭和十七、八年の新聞には
  「断固、戦うべし」という活字が躍っている。(p25)

●本人は、「闘う政治家」と標榜していますが、
 これは、これまでいかに「闘わない政治家」が多かったかという
 ことを暗に示しているのでしょう。

 拉致事件の対応においても、安倍 晋三さんが、
 命を賭けることのできる政治家であることは明らかです。

 この人なら、将来、反日組織に弱みを握られるということがあっても、
 国家を捨てることはないだろうと感じました。

 ・わたしは政治家を見るとき、こんな見方をしている。
  それは「闘う政治家」と「闘わない政治家」である。
  「闘う政治家」とは、ここ一番、国家のため、国民のためとあれば、
  批判を恐れず行動する政治家のことである。(p4)

●政治は結果で評価されるべき仕事であり、
 安倍 晋三さんの評価は、本のソムリエではなく
 歴史が評価することになるでしょう。

 内容としては、まっとうな歴史認識、現状認識、政策提言と
 なっていましたので、★3つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・米国のアーリントンの国立墓地の一部には、奴隷制を擁護した南軍将兵が
  埋葬されている。小泉首相の靖国参拝反対の理屈にしたがえば、米国
  大統領が国立墓地に参拝することは、南軍将兵の霊を悼み、奴隷制を
  正当化することになってしまう。(ケビン・ドーク教授)(p74)


 ・1970年度には3.5兆円だった日本の社会保障給付費は、なんと
  いまや90兆円に膨らんでいる。内訳は、年金の支払いが47兆円、
  医療費の給付が28兆円、介護保険に給付とそのほかで15兆円だ。
  (p168)


 ・公務員の加入している共済年金は、厚生年金より保険料率が低いうえに、
  職域加算という上乗せ制度がある。(厚生年金と共済年金の)一元化の
  議論は二十年も前からあったにもかかわらず、官の抵抗が強くて実現
  できなかった。(p193)

▼引用は、この本からです。
美しい国へ」安倍 晋三、文藝春秋(2006/7)¥767
【私の評価】★★★☆☆



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