【私の評価】★★★☆☆
■著者紹介・・・安倍 晋三
1954年生まれ。93年衆議院議員当選。
内閣官房副長官、自由民主党幹事長、内閣官房長官などを歴任。
●次期首相がほぼ確定している安倍 晋三さんですが、
その考え方を知りたくて購入しました。
ゴーストライターが書いたんだろうな・・・と思いながら読みましたが、
本人の体験談が多く含まれており、ほとんどすべてにおいて本人が関わっている
ことが確認できました。
・社会党、共産党の野党、そして多くのマスコミは、日米安保条約の破棄を
主張していた。・・・日本帝国主義はアメリカと結託して、
ふたたびアジア侵略をはじめようとしている」というわけだ。
進歩的文化人と呼ばれる学者や評論家の多くも、同じ理由で反対していた。
・・・中身も吟味せずに、何かというと、革新とか反権力を叫ぶ人たちを、
どこかうんくさいなあ、と感じていた・・・ (p19)
●歴史認識についても、片方に偏るわけではなく、
当時の状況を冷静・客観的に評価しようという姿勢が見られます。
次期首相として当たり前のことですが、
よく勉強しているなという印象でした。
(勉強していな人でも首相になれたのが日本でありますので・・・)
・先の大戦を例に考えてみると、あれば軍部の独走であったとのひと言で
かたづけられることが多い。・・・だが、昭和十七、八年の新聞には
「断固、戦うべし」という活字が躍っている。(p25)
●本人は、「闘う政治家」と標榜していますが、
これは、これまでいかに「闘わない政治家」が多かったかという
ことを暗に示しているのでしょう。
拉致事件の対応においても、安倍 晋三さんが、
命を賭けることのできる政治家であることは明らかです。
この人なら、将来、反日組織に弱みを握られるということがあっても、
国家を捨てることはないだろうと感じました。
・わたしは政治家を見るとき、こんな見方をしている。
それは「闘う政治家」と「闘わない政治家」である。
「闘う政治家」とは、ここ一番、国家のため、国民のためとあれば、
批判を恐れず行動する政治家のことである。(p4)
●政治は結果で評価されるべき仕事であり、
安倍 晋三さんの評価は、本のソムリエではなく
歴史が評価することになるでしょう。
内容としては、まっとうな歴史認識、現状認識、政策提言と
なっていましたので、★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・米国のアーリントンの国立墓地の一部には、奴隷制を擁護した南軍将兵が
埋葬されている。小泉首相の靖国参拝反対の理屈にしたがえば、米国
大統領が国立墓地に参拝することは、南軍将兵の霊を悼み、奴隷制を
正当化することになってしまう。(ケビン・ドーク教授)(p74)
・1970年度には3.5兆円だった日本の社会保障給付費は、なんと
いまや90兆円に膨らんでいる。内訳は、年金の支払いが47兆円、
医療費の給付が28兆円、介護保険に給付とそのほかで15兆円だ。
(p168)
・公務員の加入している共済年金は、厚生年金より保険料率が低いうえに、
職域加算という上乗せ制度がある。(厚生年金と共済年金の)一元化の
議論は二十年も前からあったにもかかわらず、官の抵抗が強くて実現
できなかった。(p193)
▼引用は、この本からです。
「美しい国へ」安倍 晋三、文藝春秋(2006/7)¥767
【私の評価】★★★☆☆
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