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「子どもの心のコーチング―ハートフルコミュニケーション 親にできる66のこと」菅原 裕子

2006/08/08公開 更新
本のソムリエ
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子どもの心のコーチング―ハートフルコミュニケーション 親にできる66のこと


【私の評価】★★★☆☆(73点)


●知識で知っていることと、
 実際にできることの差を思い知らされるのは、
 子育てでしょう。


 朝起きない
 宿題をしない
 部屋が汚い
 ゲームばかりしている
 兄弟ケンカばかりしている


 こうした状態をより良い方向に
 導かなくてはならないのですが、
 実際、結果が目の前にあるだけに、
 自分の指導力のなさにがっくりくるものです。


●この本では、そうした悩める親のために、
 ヘルプではなくサポートという視点で
 子育てをしようと提唱しています。


・サポートは、人を「できる」存在ととらえて、そばで見守り、よりよくなるために必要なときには手を貸すこと。サポートこそが親の仕事なのです。(p24)


●つまり、「宿題をやれ」
 「明日の準備をしろ」というのではなく、
 子どもが自発的に自分の行動を
 考えるようにしようという考え方です。


 例えば、子どもが朝起きるのが遅いケースでは、
 これから親は子どもを起こさないことを宣言し、
 どうすれば自分で起きられるか
 相談に乗ることからはじめます。


・朝起こさないことからはじめよう・・・責任を教える・・・第一歩として、朝、一人で起きることからまかせてみませんか。(p77)


●また、ダメな状況を怒るのではなく、
 ダメな状況が改善されたときに褒めてあげるという
 テクニックを推奨しています。


 これは先週ご紹介した
 「うまくやるための強化の原理」の
 手法と全く同じですね。


・1 親が望む子どもの具体的な言動がどれかを特定する
 2 子どもがその言動をするのをひたすら待つ
 3 その場面でプラスのメッセージを視線を合わせて伝える(p141)


●そうは分かっていても
 実際行動となると難しいのですが、
 まずは知識を頭に入れることが先決です。


 そういう意味で、お子さんのいる方には、
 必ず読んでいただきたいと思います。


 大切なことが書いてある本です。
 ★3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・子どもが自分でしようとすることやしたいことを尊重せず、親がヘルプすることはどんなに「子どものためを思って」やっていることであれ、子どものためではありません。それはヘルプをしている親自身のためです。(p32)


・「あなたのために」は子どもには愛とは伝わらない・・・「お子さんは、自分が望んでいることをやっていますか?それとも、お母さんが望んでいるとおりにやろうとして頑張っているのでしょうか?」(p48)


ダメなことは言えば言うほどダメになる・・・親は子どもによく言います。「何度言えばわかるの」「言ったでしょ!」ではここで実験です。・・・目を閉じて、あなたの子どもになってみてください。・・・目の前に、親のあなたがいます。・・・子どものあなたに小言を言っています。(p133)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(73点)



■著者経歴・・・菅原 裕子

 1952年生まれ。ワイズコミュニケーション代表取締役。企業においてコーチングを利用したコンサルティングを行う。仕事の現場で学んだ「育成」の手法を子育てに応用するハートフルコミュニケーションを提唱する。


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この著者の本


コメント(2)

このサイトで見つけて拝見しました。
最近子供が生まれた私にはもってこいでした。

印象に残っているのは、
親はヘルプではなく、サポートが役割。

スポーツで例えると、
監督やコーチが試合に出場できないし、
してはいけないことを
再認識させてもらいました。

最近感動したというか、考えさせられた本は、
“こどもの心のコーチング” 作者菅原 裕子 です。

私も4歳半になるこどもがいるので、
色々と考えさせられました。


ソムリエさんのメルマガのお陰で、
どんどん自分の未来が広がっていっています。

本当にありがとうございます、
感謝しています。

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