「続・志のみ持参」上甲 晃

| コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加

続・志のみ持参 (活字叢書)

【私の評価】★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう(94点)


●十四年間、松下幸之助とともに松下政経塾で仕事をしてきた
 上甲 晃氏が「松下幸之助に学ぶ 経営者・幹部の経営心得」
 とのテーマで講演した内容をまとめた一冊です。


 松下幸之助のエピソードが圧巻で、電車の中で読み始め、
 そのまま自宅まで、歩きながら読みきりました。


 私はリュックサックにパソコンを入れて持ち運びしているため、
 私の歩きながら読む姿は、きっと二宮尊徳のようだったでしょう。


●松下電器からは多くの優秀な経営者が輩出されていますが、
 これはすべて松下幸之助の教育によるものです。


 松下幸之助と一緒に仕事をするなかで、
 多くの人が成長していったのであり、
 著者もその一人ということになります。


 ・君な、本当に人を育てようと思ったら、育てる君が二十四時間、
  塾生と共に生活する、それぐらいの覚悟がなかったら、
  人なんか育てられんぞ(松下幸之助)(p54)


●一番、身につまされたのは、著者が「小成功病」と呼ぶものです。
 ちょっと成功して安定した生活が手に入ると、成長が止まって
 しまうというものです。


 ・ちょっと売れ始めて、ある一定の年収にはまると、九割のタレントは
  そこでタレントとしての寿命が終わってしまう。その年収を
  超えられないと言うのです。その「危ない年収」がいくらかと言うと
  千二百万円から千五百万円です。(p27)


●症状としては、天狗になる、本業に身が入らなくなるという
 ことです。


 確かに生活が安定すると、そこで満足してしまう
 というのは人間の性なのかもしれません。


 ・「小成功病」という病気にかかるのです。・・・第一の症状は、
  途端に天狗になる、急に偉そうにし始めると言うのですね。・・・
  二番目の症状は、「本業に身が入らなくなる」ことだそうです。
  (p31)


●しかし、その小成功の壁をやぶるのは、「志」であるといいます。
 自分だけでなく、より大きいものを目標にすることで、
 本当の成功というものが見えてくるのです。


 ・私の言う大成功というのは、もっと金持ちになるということでは
  ありません。私の好きな宮沢賢治に、「世界が全体幸せにならない
  限り、個人の幸せはあり得ない」という言葉があります。(p35)


●もともと私は松下幸之助のエピソードには弱いのですが、
 私を歩きながら本を読む変なオジサンにさせてしまったほどの一冊
 ということで★5つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・小島直記先生は、「志には三つの条件がある」と教える。
  三つとはまず人生のテーマを持つこと、そして、
  生きる原理原則を持つこと、最後に、言行一致であった。(p2)


 ・松下幸之助の口癖は「常に信念を持たないかん」でした。
  「固い信念を持たないかん。信念がなければなるもんもならん」
  という考え方なのです。(p22)


 ・松下電器で、それこそ松下幸之助をはじめとする最高幹部の人たち
  には三つの特徴があった・・・
  第一に、朝が早い。・・・
  二番目、とにかくしつこいと言うのです。・・・
  三番目は、小さなことにうるさいと言うのです。(p108)


 ・「使い終わった後の部屋を見たら、その人の人間性がわかる」と
  ホテルの支配人さんは言う。
  その支配人さんは、こうも言いました。
  「始末ぐせの悪い人は決して偉くならない」と。(p74)


 ・宴会を開くときに、「九時まで貸してください」と
  お店と約束したとします。
  そうしたら、「必ず十分前に終わる」
  ということを励行したのです。・・・
  みんなで宴会場の片づけをするのです。(p78)


▼引用は、この本からです。

続・志のみ持参―生き方の一流をめざそう (活字叢書)
上甲 晃
致知出版社
売り上げランキング: 226373
おすすめ度の平均: 5.0
5 座右の書
5 背筋の伸びる本

【私の評価】★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう(94点)



■著者紹介・・・上甲 晃

 1941年生まれ。大学卒業後、松下電器産業入社。
 81年松下政経塾に入職し、同塾塾頭、常務理事・副塾長を勤める。
 96年松下電器産業を退職後、(有)志ネットワーク社設立。
 「青年塾」を全国5ケ所で展開。


■関連書評

a. 「志のみ持参」上甲 晃
【私の評価】★★★★★


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへblogrankings.png


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
35,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト発行者の日記



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読 スポンサードリンク

コメントする

QR_Code.gif
左記QRコードまたはこちらから、空メールを送信してください。
※空メールに返信がない場合、ドメインbookmag2.comを指定受信リストに設定してください。


カテゴリー評価別

>月別(2002年7月~)

最近のコメント

  • おお: 最近、映画「ビリギャル」を再び見ました。 誇張の部分があるかもしれませんが、 私は素直に坪田先生とさやかちゃんに共感しました。 ど 続きを読む
  • HA: 会社組織で仕事を上手く進めていく指南書。 わかりやすく、自分のためになる本であった。 また、他の人にも勧めたい。 続きを読む
  • ryo: 名言セラピーは、全部読みました。 とても好きな本です。 いつも私の知らない本の書評で、 読書の指標になってますが、 こうして読んだ 続きを読む
  • 本のソムリエ: 中国製を辞めて、PRC(People's Republic of China)とは、頭いいですね。 国際関係で誠意を期待してはいけ 続きを読む
  • haru: こんにちは。 中国関連本といえば、こちらもお薦めします。 『メイド・イン・PRCの恐怖』郡司和夫著。桜の花出版。 PRCって、なん 続きを読む
  • KH: Kindle読み放題が始まってから、先日ソムリエ様がまとめてご紹介下さった本を順番に読んでおります。 どれもいい本でしかも読み放題 続きを読む
  • sano: サラとソロモンを読んで、今まで以上に幸せな状態自分の心地良い状態とは一体どういったことなのだろう、何だろう?とさらに考えるようにな 続きを読む