●名言を集めた本は数多くありますが、
その多くは単に良い言葉を集めただけのものです。
それに対し、この本は、
牛尾さんが、その言葉に接したときのドラマがあり、
この本に深みを与えています。
●例えば、著者が親しかった井上靖さんからは、
十五年くらいのスパンで一つのことにチャレンジする
ことを学んでいます。
ある期間テーマをもって生きることの大切さを井上靖さんから
学んだときの情景が、井上靖さんの「言葉」を通じて
ありありと浮かび上がってくるのです。
・これまでとまったく違った新しい人生というのは、十五年ぐらい
かけてチャレンジすると、かなり達成できるものなんですよ。
(井上靖)(p195)
●厳選された名言と、著者の体験がミックスされ、
心に響く一冊となっています。★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・過ぎ去ったことはくよくよと悔やんだりしない。先のことを
あれこれ考えて取り越し苦労をしない。事が来ればそれに応じて
適切な処置で最善を尽くして決断する。(p33)
・そんな私にびしっと日常の心得を示してくれた言葉があります。
渡辺崋山の『商人に与う』の言葉です。・・・
「朝は召使より早く起きよ」(p75)
・米GE社前会長ジャック・ウェルチの言葉には耳を傾ける
べきものがあります。
「人が第一、戦略は二の次と心得ること。
仕事でもっとも重要なことは適材適所の人事であって、優れた
人材を得なければ、どんなにいい戦略も実現できない」(p140)
・三十年ほど前にソニーの厚木工場を見学したことがあります。・・・
何よりも私の目をとらえたのは、工場に掲げられたスローガンでした。
・・・「鍬を持って耕しながら夢を見る人になろう」(p148)
▼引用は、この本からです。
致知出版社
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「そう簡単に分かってしまっては困る」(本文から)
壷中(こちゅう)有天。
人生の教科書【私の評価】★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です84点
■著者紹介・・・牛尾 治朗(うしお・じろう)
1931年生まれ。大学卒業後、東京銀行入社。
1964年ウシオ電機設立、社長に就任。
1969年日本永年会議所会頭に就任。
1979年ウシオ電機会長。
1995年経済同友会代表幹事。
2000年DDI(現KDDI)会長就任。
2001年内閣府経済財政諮問会議議員。
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