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「私は戦友になれたかしら―小野田寛郎とブラジルに命をかけた30年」小野田 町枝

2006/06/22公開 更新
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私は戦友になれたかしら―小野田寛郎とブラジルに命をかけた30年


【私の評価】★★☆☆☆(67点)


要約と感想レビュー

 損害保険会社代理店を経営する37才の町枝さんは、フィリピンの山奥で30年間戦い続けた小野田少尉が帰国したニュースをテレビで見ていました。「この人となら無条件で結婚したい」町枝さんは、心の中でそう思ったそうです。


 ところが、ある日、町枝さんが妹とホテルで食事をしていると、近くの席に小野田少尉がいるではありませんか。なんたる偶然!この日は挨拶程度でしたが、町枝さんは小野田さんと話をすることができたのです。


 そして、後日、町枝さんが街を歩いていると小野田さんとホテルで同席していた人とバッタリ出会い、小野田さんのブラジルへの「壮行の集い」に招待されました。なんたる偶然!


 それから一年後、町枝さんは「今年はどこに行こうかしら」と考えていました。町枝さんの趣味は、一人で海外旅行をすることなのです。すると、喫茶店で一人のブラジル青年と出会いました。ブラジルの話をしていると、ブラジルに移住した小野田さんのことを思い出しました。そして、町枝さんはブラジルに行くことに決めたのです。なんたる偶然!


 そしてブラジルで町枝さんは小野田さんと再会し、結婚を約束するのです。なんたる馴れ初め!!その後は、牧場開拓の資金繰りから、開拓のための労働、従業員の扱いなど、小野田寛郎さんと一緒に苦労を重ねながら、牧場を作り上げていったという。いつも小野田寛郎さんの側にいて、素敵な笑顔が印象的な小野田 町枝さんの生涯の記録ですが、並々ならぬ苦労と、いつも笑顔の精神に感服しました。やや学びに少なかったので、★2つとします。



この本で私が共感した名言

・ブラジルの大地に夢を求めてやって来たはずの移住者にとっては、過酷な戦いの連続であったことを聞き、先駆者の苦労の一端を知って敬服するばかりだった。(p148)


・政府からの百万円の見舞金や全国からよせられた寄付金を彼が靖国神社に奉納したことから、「軍国主義復活にくみする行為」と批判も受けた。しかし、彼にしてみれば、戦場に散った戦友の祀られている神社を国家が護持もせず、祭礼に困っていると聞いて奉納したまでのこと(p197)


▼引用は、この本からです。
私は戦友になれたかしら―小野田寛郎とブラジルに命をかけた30年


【私の評価】★★☆☆☆(67点)



目次

第1章 偶然の出会い
第2章 遠い国ブラジルへの旅立ち
第3章 未知の世界
第4章 大自然と折り合いながら
第5章 牧場主見習い
第6章 移住地への仲間入り
第7章 永遠の灯
第8章 空白の三十年
第9章 四半世紀が過ぎて


著者経歴

 小野田 町枝・・・1937年生まれ。高校卒業後、OLを経て、損害保険会社代理店を経営。1976年、小野田寛郎と結婚、ブラジルに移住。現在は、ブラジルと日本を往復し、ブラジルでは牧場経営、日本では小野田自然塾を創設、活動を続けている。


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