【私の評価】 ★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です
■著者紹介・・・内田 和成
大学卒業後、慶応大学MBA取得。日本航空を経て、
ボストンコンサルティンググループ(BCG)入社。
マーケティング、新規事業などのプロジェクトを経験。
BCGシニア・ヴァイス・プレジデント、ディレクター
2006年より早稲田大学商学学術院教授。
●セブン・イレブンなどが得意とする仮説思考について
コンサルティング会社のトップが解説してくれる一冊です。
・コンサルタントは、「自分の仮説をもて」ということを
厳しく叩き込まれる。(p23)
●仕事の進め方には、膨大なデータを集めてそれを分析する
方法と、仮説を立て、それを実証していく方法があります。
著者は、詳細なデータを集めて分析する方法は、
死に向かう道であるとしています。
労多くて、成果なしということです。
・結論から考えるやり方には、自分の心の気持ち悪さだけでなく、
他人から反論されたり批判されたりする気持ち悪さがある。
・・・しかし、網羅思考は死への道でもある(p224)
●では、仮説はどのようにして作られるかといえば、
それは経験であるといいます。
仮説をたて、小さく実験し、データを蓄積していくのです。
・よい仮説は経験に裏打ちされた直感から生まれる(p194)
●「経験」・・・答えのようで答えでないような話ですが、
「学問や学歴だけで塩の味を知ったような気になってしまうのでなく、
実際になめて体験し、塩の味を知ることが大切である」
という松下幸之助の言葉を思い出しました。
●大きなストーリーを作れ!両極端に振ってみろ!など
思考法のヒントも含まれており、一読の価値があると思いました。
★3つとします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・免疫学の世界で国際的に有名な石坂公成先生(ラホイヤ・アレルギー免疫
研究所名誉所長)が、アメリカのカルフォルニア工科大学科学部研究員
だったころ、恩師であるダン・キャンベル先生から
「実験する前に論文を書け」といわれ驚いたそうだ。(p43)
・大きなストーリー、すなわち幹の話が描けると、仕事もスムーズに
進むことが多い。たとえば、・・・「我が社はキャッシュフロー
経営をしていこう」などと大きなストーリーをつるくほうが
効果的だ。(p53)
・『戦争論』の著者クラウゼヴィッツは、先の読めない霧の中を
見通すためには、「物事を両極端に振って考えることだ」と
いっている。たとえば、「戦争」の代わりに「平和」を追求
したらどうなるのか・・・(p135)
「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」内田 和成、東洋経済新聞社(2006/3)¥1,680
【私の評価】 ★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です
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