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●本日は、私の目を覚ましてくれた一冊です。
●松下政経塾といえば、多くの政治家、実業家を生み出している
ブランドともいえる私塾ですが、初期の運営では
とてつもない問題ばかりだったようです。
●昭和五十五年に松下政経塾を開塾したとき、
九百名もの応募者があり、そのなかから二十三名が選ばれます。
その選りすぐられた二十三名に対し松下幸之助は、
塾生に期待する話をしました。
●そしてその話の最後に、松下幸之助は
「・・・二十一世紀の世界、日本を担って立つために、
明日から毎朝しっかりと努力してほしいことがある」(p73)
と言ったのです。
塾生は身を乗り出して、次の言葉を待っていました。
すると松下幸之助は次のように言いました。
「明日から、朝、早う起きて、しっかり掃除してくれ」(p74)
●松下政経塾の初年度には、
企業から来た塾生はほとんどが辞めました。
その原因が、掃除なのです。
●経営の神様から、経営のコツを教えてもらおうと来てみたら、
毎朝掃除をちゃんとしなさいと指導されるわけです。
塾生のなかには、次のようなことを言う人もいたようです。
「みんなで相談した結果、みんなが掃除はやめとこうかという
ふうに決まったら、これはやめていいでしょうか」(p84)
「それは塾長の横暴ではありませんか」(p85)
●松下幸之助は、掃除もちゃんとできない人が
日本の政治の掃除ができるはずがないと考えていたのでしょう。
一事が万事であるということです。
●松下幸之助は、こうした塾生に対し、このように言っています。
・相談して変えることはものによる。・・・
この掃除は、みんなで相談をして、相談した結果やるとかやめるとか
いうもんではない。これは政経塾の方針である。
この方針に合わなかったら、君が塾をやめてくれ(p85)
●八十五歳も超えた松下幸之助は、こいつらは青二才やなと
思ったでしょうが、諦めることなく説得しているのです。
●松下幸之助は、何事も、成功するためには自らの意志で
継続することが大切であることを早朝の掃除で
伝えたかったのでしょう。
この本は、まさに松下幸之助の成功の秘密が伝わってくる一冊です。
★5つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・お歳暮にナショナルラジオを贈るというときに・・・
カタログを見せながら言ったら、ひとこと言われました。
「君、自分で使ったんか」と。(p182)
・まず最初に目に見えるものをしっかり磨きなさい。
それを一生懸命やっているうちに、気がついたら
目に見えない心も磨かれていますよ(p147)
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背中を見せて待つこと
中間管理職向け?【私の評価】 ★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう(93点)
■著者紹介・・・上甲 晃
1941年生まれ。大学卒業後、松下電器産業入社。
1981年松下政経塾に入職。85年同塾塾頭。
88年同塾理事・評議員。94年から同塾常務理事・副塾長
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