「最強のコーチング」清宮 克幸、講談社(2006/3)

最強のコーチング
最強のコーチング
posted with amazlet on 06.04.07
清宮 克幸
講談社 (2006/03)


(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)


■著者紹介・・・清宮 克幸

 1967年生まれ。高校日本代表。早稲田大学ラグビー部で1年生より
 レギュラーとして活躍。卒業後、サントリーに入社。
 2001年現役を引退し、早稲田大学ラグビー部監督に就任。
 2005年、2006年大学選手権連覇。

●「一頭のライオンに率いられた百匹の羊は、
 一匹の羊に率いられた百頭のライオンに勝る」というコトバがありますが、
 一人の傑出したリーダーによって、組織が急に強くなることがあります。

 最近、最強を誇る早稲田ラグビーにも
 何か秘密があるはず、という視点でこの本を読んでみました。

●私の印象に残ったのは、目つきの怖い元不良の清宮監督の情熱と、
 意外なまでの合理的な考え方です。

 最初にやったのは、選手への早稲田ラグビーの強み、弱みについてのアンケートです。
 これで、選手に考えさせることで、自己を認識させ、目的を浮かび上がらせます。

 ・監督就任にあたり、私はまず選手たちの現状をつかもうとした。・・・
  「早稲田ラグビーの強みと弱みを書きなさい」「ライバルチーム(関東学院)
  の強み、弱みを分析しなさい」というアンケートを取った。(p65)

●そして、練習初日は体力測定。

 現在、選手の体のコンディションは、ストレングス(筋力トレ)担当コーチ、
 リハビリ担当コーチ、理学療法士が管理しています。

 大学スポーツというと「根性」というイメージしか浮かびませんが、
 早稲田ラグビー部には、合理性という言葉しかないようです。

 ・サントリーでの仕事は営業。・・・私がいつも口にしていたのは
  「要領」だった。すなわち、いかに時間をかけないで仕事をして、
  しかも結果を出すか、である。早稲田の監督になってまず変えたのも、
  長かった練習時間を「二時間練習」に変えることだった。(p17)

●合理的な考え方は、人事にも反映されています。

 早稲田大学のチームは、レギュラーのAからEまでの
 五チームに分かれていますが、プレーによって
 頻繁に入れ替えを行っているということでした。

 ・どんな監督も抱いている感想だと思うが、「選手は使ってみなければ
  わからない」。こうした現実があるので、選手の入れ替えには大きな
  意味がある。(p115)

●実際には、そのチームに入ってみなくてはわからないのでしょうが、
 早稲田ラグビーの強さの一端を見ることのできる良書として、
 ★4つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・要するに、監督業とは繰り返しなのである。だから、「こうあるべきだ」
  「こうするべきだ」と、指導者はつねにいい続けなければならない。(p23)


 ・新しい人間が入ってくると、変化の過程や「なぜ」という部分を
  見ることなく、形やスタイルだけを真似するようになる。そこに
  大きな落とし穴があるのだ。(p32)

「最強のコーチング」清宮 克幸、講談社(2006/3) ¥840
(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)
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■関連書籍

 ・PLAY ON!日本ラグビーのゆくえ⇒ http://tinyurl.com/nnjzp
 ・最強の早稲田ラグビー⇒ http://tinyurl.com/njv6t

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このページは、本のソムリエが2006年4月 6日 07:02に書いたブログ記事です。

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