「わが朝鮮総連の罪と罰」韓 光熙、文藝春秋(2002/4)

わが朝鮮総連の罪と罰
韓 光煕 野村 旗守
文藝春秋 (2005/05)
売り上げランキング: 74,873
おすすめ度の平均: 3
3 同胞の役に立ちたかっただけなのに


(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)


■著者紹介・・・韓 光熙(ハン・グァンヒ)

 1941年東京生まれ。高校卒業後、朝鮮総連栃木県本部下都賀支部に入り、
 青年同盟などを経て、中央本部財務局長を務める。
 1999年朝鮮総連から離脱。


●朝鮮総連の幹部であり、対日工作にも関係著者が、
 自分の活動を赤裸々に語った一冊です。

 著者は、青年同盟において、中央本部の指示に従い、
 多くの同胞を北朝鮮に送り込み、出世していきます。

 ・私は活動家としての成績を上げるため、自分を騙した。自分を
  騙してあの国を楽園と信じ込ませ、実際信じたつもりになった自分が
  今度は同胞を騙した。私を信じた同胞たちは北朝鮮に帰って行った。
  (p64)


●そして積極的な活動が認められ、
 学習組、つまり朝鮮労働党の在日非公認組織に推薦されます。

 その後、彼は、工作員の育成、工作員の上陸ポイント作り、
 資金集め、北朝鮮への送金など工作活動に関わります。

 ・北朝鮮の工作員が上陸する侵入ポイントは、現在、日本国内に
  おそらく100ヵ所以上あるものと推測される。そのうち60年代
  の後半から三年か四年かけて私がつくった場所が、北海道から
  鹿児島まで全部で38ヶ所ある。(図)(p105)


●みなさん、思い出してみましょう。

 1997年    朝銀大阪が破綻3100億円の公的資金を受け再開
 1998年    北朝鮮テポドン発射
 2001年12月 北朝鮮の工作船が自爆し、沈没
 2002年 4月 本書「わが朝鮮総連の罪と罰」出版
 2002年 9月 日朝首脳会談。北朝鮮が日本人拉致を認める
 2002年12月 朝銀受け皿ハナ信組に4000億円の公的資金投入決定
 (朝銀には総額1兆円以上の公的資金が投入されています)


●北朝鮮に大量の資金を送金していることが明らかな朝銀に対し、
 1兆円以上の公的資金が投入されるというのは不自然ではないでしょうか。

 どうやら政治家を含めて、北朝鮮の謀略工作が
 うまくいっているためのようです。

 ・許宗萬は総連の外交部門である国際局の出身で、日本の政治家たちと
  さかんに交際していた。はじめのころは社会党の田辺誠、それから
  自民党の金丸信、後には自民党の野中広務や山崎拓、加藤紘一らととくに
  親しくしていた。(p197)


●先日、拉致事件関係で、朝鮮総連傘下の在日本朝鮮大阪府商工会などの
 家宅捜索が行われました。
 北朝鮮に弱みを握られている政治家の力が弱くなってきたのかもしれません。

 ・この朝鮮石材を一つの頂点として、日本国内での謀略活動を
  おこなう非公然組織がつくられていた。(p99)


●中国へのODA3兆円など低利の借金ですから、かわいいものです。
 朝銀に投入された総額1兆円以上の公的資金は、
 将来にわたって記憶されるでしょう。


●テレビ、新聞ではなかなか報道できない、北朝鮮の活動の一端を知り、
 日本の政治を考えるきっかけになる一冊です。
 たった600円です。★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「民族差別だ!」・・・これは我々朝鮮総連の悪い癖である。
  日本の当局と交渉するにあたっては、何かにつけて「民族差別」だの
  「過去の歴史」だのを持ち出してことさら猛々しく振る舞い、
  理不尽な要求でものものませようとする。・・・この方法は
  たいていうまくいった。(p62)


 ・北朝鮮の工作員が上陸してくるのは、たいてい、午後の9時から
  10時ころだった。・・・そして足元に落ちている小石を拾い上げ、
  カチカチ、と定められている暗号の回数だけ鳴らす。(p111)

「わが朝鮮総連の罪と罰」韓 光熙、文藝春秋(2002/4)¥600
(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)


■関連書籍

 ・「マンガ嫌韓流」山野 車輪、晋遊舎
 ・「韓国民に告ぐ」金文学、金明学、祥伝社


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