PHP研究所 (1993/05)
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すごい本です
(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)
●著者紹介・・・堺屋 太一
1935年生まれ。大学卒業後、通産省入省。日本万国博覧会を企画。
沖縄海洋博、サンシャインン計画を推進。1978年退官。
執筆、講演活動を行う。著書多数。
●織田信長ほど、常識を突き抜け、
さまざまな評価を受ける人はいないでしょう。
●鉄砲を使った合理的な戦闘集団を作り、
楽市・楽座で経済を活性化させる手法により、
天下統一にあと一歩に迫った改革者であり、
・俺は・・・織田家累代の重臣を味方にするよりも、技量もなければ
思慮の浅い連中を率いて戦に勝つ方法を考え出す方法を選んだのだ。
(信長)(p80)
●そして、比叡山焼き討ちなど、敵を抹殺する非情さ、
そして能力のみで部下を処遇する冷酷な指導者でもあります。
・人を選ぶ上で大切なのは、目的を達するのに役立つか害になるかであって、
善意か悪意かではない。俺はそう信じそのようにして来た。
そうでなければ、この乱世を行き戦に勝つことはできない。(信長)(p37)
●この本では、その時代の出来事を、信長と光秀に相互に語らせます。
●すると、自然と、革新的な織田信長という人間像と、
古来の日本伝統を尊重する明智光秀の人間像が、
陽と陰としてくっきりと浮かび上がってくるのです。
●同じ事象に対して、これほど見方が違うものか!と
驚くと同時に、冷酷な信長にほんの少しの情があれば、
天下統一は成し遂げられたと感じずにはいられませんでした。
●戦国の歴史だけではなく、人の心の妙味を味わせてくれる一冊です。
★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・他人に頼ることは、他人に支配されることだ。・・・
そして俺は、支配されることが大嫌いだった。(信長)(p15)
・鉄砲を大量に使うにはそれにふさわしい組がいる。地侍や百姓に
それをさせようとするのは、馬に木登りを仕込むに等しい。
古い仕組みをそのままに中身ばかりを変えようとしたのが
勝頼の阿呆さよ。(信長)(p42)
・誰が考え出したにしろ、よい方法を真似るのに躊躇うことはない。
真似るのは恥ではない。善し悪しも考えずに、根本を知らずに、
形ばかり真似るのが危険なのよ。(信長)(p86)
「鬼と人と―信長と光秀」堺屋 太一、PHP研究所(1993/5) ¥550
(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)
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