PHP研究所 (2006/01)
(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)
●著者紹介・・・増田 俊男
1938年生まれ。大学卒業後、東急エージェンシーを経て、
74年渡米し事業を展開。86年ハワイへ渡り、先住民の土地奪還
請求運動に参加。95年帰国。現在、時事評論家として活動。
政策提言シンクタンク発足のため精力的に活動を展開している。
●私は米国に半年、スイスに半年、カザフスタンに1年ほど
滞在した経験があるのですが、日本にいるときには見えなかったものが
外に出ると見えてくるということがあるようです。
・日本はアメリカに占領されながら、素晴らしい経済発展を
実現してきた(p31)
●そういう意味では、私たちに見えないで、増田 俊男さんに見える
ことがあるのかもしれません。
●増田さんの視点は、日本はアメリカの属国であるという事実。
そして、アメリカが中国を押さえ込もうとしているという
事実です。
・アメリカは、いずれ中国との軍事衝突が起こることを前提に
軍事戦略を考えている。それが本格化する前に、日本の戦力を
増強しておこうとしているのである。(p80)
●そういえば、中国の裏側のカザフスタンでもアメリカは大使館の
規模を増強しているようです。
・実際のところ、アメリカは中国の軍事力を本気で恐れている
わけではない。アメリカが本当に恐れているのは、中国の
経済力の拡大に伴う消費大国化と人民元である。アメリカに
とって重要なのは、ドル防衛なのである。(p162)
●アメリカの支配下にある日本が、繁栄を続けるためには、
アメリカとの目的の一致化を図る必要があるというのが、
増田さんの主張です。
●冷静な目で国際関係を考え、国益を目指すことを『国家戦略』
と言います。この本は、その『国家戦略』を考えるきっかけを
与えてくれるのです。
・アメリカは目的を達成するためなら手段を選ばない戦略国家
であることを、日本人は一刻たりとも忘れてはならない。
・・・日本の核武装がアメリカにとって最高の選択肢である
なら、いかなる手段を使ってでもアメリカはそれを実行に
移してくるはずである。(p197)
●世界の国家関係の現実を知るために、より多くの人に
読んでいただきたいので★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・中国を・・・ブッシュ大統領は「戦略的競争者」と呼んだ。さらに、
国民の宗教を認めない国として、CPC(とくに懸念される国)に指定
した。これは、ブッシュ大統領が中国を自由と民主主義の敵と
みなしているということである。(p39)
・アメリカは、北朝鮮を攻撃しないと宣言し、日本の核の傘をなくし、
日本を北朝鮮の核の脅威のもとに追い込んだのである。・・・
いまアメリカは、日本の自衛隊が自衛軍となり、さらには
核兵器をもつことまでも望んでいる。(p75)
・アメリカにとって、究極の国益とは何か-。それは、物質的な
豊かさを求めることである。・・・アメリカという国は、時に
理想や理念を掲げているようにみえても、それは方便でしかない。
(p27)
「日本大復活!」増田 俊男、PHP研究所(2006/1) ¥1,575
(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)
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