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「藤巻流「私の個人資産」運用法」藤巻 健史

2006/02/14公開 更新
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直伝 藤巻流「私の個人資産」運用法 (講談社+α文庫)


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

 藤巻さんの投資法は、大きな市場の流れに投資するというものです。第一の視点は、日本の財政赤字から、将来のインフレを予想しています。日本の財政の累積赤字の額を考えると、日本は好むと好まざるとにかかわらず、相当なインフレ誘導を目指すことになるはずだからです。


 政府はインフレを引き起こすために、超低金利政策を行っています。まず、それを利用して長期固定金利で資金を調達するのです。


・これだけの超低金利であるからこそ、長期固定金利で借金をする絶好のチャンスだと私は思うのだ。(p111)


 著者はその長期資金でインフレに強い国内の不動産、そして日本のインフレにより相対的に強くなると予想される外貨、つまり、米国株などに投資しているそうです。日本政府は大きな借金を背負って、それをなんとかインフレによりチャラにしようとしているわけですから、自分が借金をしてもチャラになる可能性が高いわけですね。


 これからマンションでも買おうかなと考えている人には、背中を押してくれるような本ですが、基本的には自己責任ですので、よくよく考えて投資しましょう。


この本で私が共感した名言

・円が強くなったおかげで、ハワイが、熱海とほぼ同様の値段で行けるなら、ハワイに行くのも道理である(p62)


・「『所得水準』ではなく『資産価格』が個人消費を決める」と思っているのである。(p38)


▼引用は下記の書籍からです。
直伝 藤巻流「私の個人資産」運用法 (講談社+α文庫)


【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

私はどのようなポートフォーリオを組んでいるか?
景気予想には資産価格の動きが最も大事
世界経済/世界の資産価格の動き
日本の資産価格の動き
為替マーケットの今後
日本の株式市場の今後
日本の不動産市場の今後
円金利の今後
米国の経済の今後
中国経済、人民元切り上げについて
商品市況(石油・金)の動きについて
ヘッジファンドはマーケットを動かすか?
日本を取り巻く諸問題(増税問題)
ものづくり日本の将来
米銀に対する邦銀の立ち遅れ



著者経歴

藤巻 健史(ふじまき けんじ)・・・1950年生まれ。74年大学卒業後、三井信託銀行入行。85年モルガン銀行に入行。資金為替部長、東京支店長等を歴任し、銀行の自己売買取引で巨額の利益を上げ、「伝説のトレーダー」と呼ばれる。2000年退行後、(株)フジマキ・ジャパンを設立。


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