致知出版社 (2004/10)
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胸が熱くなります
夢。
子供に読みましょう。
●著者紹介・・・池間 哲郎
1954年生まれ。NGOアジアチャイルドサポート理事。
JAN(ビデオ撮影・制作業)代表。沖縄大学非常勤講師。
おもにアジアのスラムなどの貧困地域に撮影や支援のために
足を運び、講演、写真、ビデオなどを通して伝えている。
●39歳の池間 哲郎氏は、カメラを抱えて
フィリピンの首都マニラにあるゴミ捨て場に立っていました。
そこでは、自然発火した煙と、吐き気をもよおす悪臭のなかで
子どもたちが売れるゴミを探しています。
手足は真っ黒で、手袋もしていないため血だらけになりながら
一心不乱にゴミを拾っているのです。
●著者は、こうした毎日ゴミを拾うことを仕事にしている
一人の少女に聞いてみました。
「あなたの夢はなんですか?」
少女はニコニコしながら答えました。
「私の夢は大人になるまで生きることです」(p15)
●そのとき、著者の池間 哲郎氏は、ものすごい衝撃を
受けたといいます。
今まで自分は何とぶざまな人生を生きてきたのかと。
・振り返ってみれば、三十代後半までの私の人生は中途半端
なものでした。真剣に生きたことなど一度もない。・・・
そんな私にとって、ゴミ捨て場の子どもたちとの出会いは、
それまでの生き方をすべて破壊するくらいの衝撃でした。(p16)
●池間 哲郎氏の活動が素晴らしいとところは、
援助の限界を知っているということでしょう。
安易な援助は、心と経済を破壊します。
たとえば、貧しい人にお金を与えれば依存心ができてしまい、
自立が難しくなります。
中古の服を送れば、それを利用して儲けようとする人もいるでしょう。
そして、無料の服は、衣類をつくる産業に打撃を与えるのです。
・かわいそうだから助けてちょうだいと言っているのではない
のです。・・・あの子どもたちは、たとえマンホールの中に
暮らそうが、・・・一生懸命生きているということです。
どんな状況であろうとも必死になって生きている。だから
大事にしたいと言っているだけなのです。(p172)
●涙なしでは読めません。「泣ける本」※に追加しました。
豊かな日本に生きていることを再認識させてくれる一冊
ということで★5つとします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「こんなごちそうを私だけで食べることはできません。
お家に持って帰って、お父さん、お母さんと一緒に食べて
いいですか?」・・・お腹が空いているだろうに我慢をして、
お父さん、お母さんにもごちそうを食べさせたいというのです。(p32)
・彼女たちが故郷に戻れるのは、エイズが発病して死んでしまうとき。
「死んでしまうかもしれないね」そう聞いた私に、少女は言いました。
「お父さんお母さんのためだから、しょうがないよね」(p34)
「あなたの夢はなんですか?私の夢は大人になるまで生きることです。」
池間 哲郎、致知出版社(2004/10) ¥1,260
(私の評価:★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう)(90点)
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