「商品の時代」ジム・ロジャーズ、日本経済新聞社(2005/6)

大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代
ジム・ロジャーズ 林 康史 望月 衛
日本経済新聞社 (2005/06/23)
売り上げランキング: 1,257
おすすめ度の平均: 4.58
5 銅はゼロになることはないだろう
4 商品に投資しましょう。どうやって?
5 翻訳が出るまで待てず。。。


(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)


●著者紹介・・・ジム・ロジャーズ

 1942年生まれ。大学卒業後、米陸軍に従事し、その後、ウォール街
 で働く。ジョージ・ソロスと共同で国際投資会社クォンタム・ファンド
 を設立し、10年で40倍以上の驚異的なリターンを実現する。
 37歳で引退。世界をバイクや車で回り、コロンビア大学で教鞭をとる。


●リスクヘッジという言葉があります。

  自分が死ぬことを想定して、生命保険をかけます。
  自動車事故を想定して、自動車保険に入ります。
  大地震が来ることを想定して、非常用持ち出し袋を準備します。

 しかし、インフレを想定して、保険をかけている人はいるでしょうか。

 ・この45年間で見ると、商品はインフレヘッジの手段として
  株式と債権のどちらよりも優れているという。(p60)


●今、日本はデフレ対策という名目で金利ゼロにより、
 ジャブジャブお金を供給しています。
 これではインフレにしようとしているようなものです。


●さらに、需要と供給のバランスで決まるという物の値段は、
 中国という需要の増大により、かなり上がってきました。

 ・すでに世界的な商品供給不足の状態にある中、中国が底なし
  の食欲を抱えた消費者として急速に台頭していることは、
  需要面ではこれまで見られなかった現象である。(p162)


●こうしたインフレ(物の値段が高くなる)の対策としては、
 値段の安い今のうちに買っておくことでしょう。

 しかし、油や鉄やトウモロコシを大量に買って、
 家に置いておくことはできません。

●ところが、商品先物を利用すれば、あたかも
 それらの商品を買ったのと同じ効果を持つことができるのです。

 ・商品先物が優れているのは、そういった物理的なモノ、
  触ったり嗅いだりできる価値ある資産を、すべて容易に
  取引できる紙片に変えてしまうところだ。(p111)


●本書は、半分以上が、商品の優位性の説明となっています。
 全て読んでも世界の物の需要と供給がわかって面白いのですが、
 大切なのは分散投資には商品が必要ということでしょう。

 ・本当にポートフォリオを分散させたければ必ず商品を入れておくべきだ。
  商品投資は、株の下落相場やひどいインフレに対してだけでなく、
  深刻な不況に対しても有力なヘッジ手段となりうる。(p30)


●インフレ対策として株、債権だけでなく、商品がある!ということを
 教えてくれた一冊として★3つとしました。


●なお、商品投資の目的は、あくまでもインフレのヘッジですから、
 保険と同じように余裕の範囲内で投資すべきものであり、
 金儲けを目的にすることは避けたいものです。


※日本で買える商品投資信託一覧

・日本-コモディティ・インデックスオープン
 ETRADE証券

・ダイワ・コモディティインデックス・ファンド(ジム・ロジャーズ世界探検記)
 大和投資信託

・住信 コモディティ・オープン
 住友信託ダイレクト


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・警告:商品価格が流れるのを長時間見続けると-精神的にも
  金銭的にも-健康を害する恐れがあります。(p144)


 ・鉛ほど好調な商品はほとんどない。(p255)


 ・中央アジアの旧ソビエト圏の共和国に投資するやつはアホだ。
  (p207)

「商品の時代」ジム・ロジャーズ、日本経済新聞社(2005/6) ¥1,890
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)


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