原書房 (2003/07)
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今の日本に必要なもの
「そなえよつねに」 ----平和ボケとはなにか
国民の決断を迫る本
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
●私はスイスに5か月間、滞在した経験があるのですが、
その滞在中に、違和感を持つことがいくつかありました。
●たとえば、次のようなことです。
・成年男子は定期的に射撃など軍事訓練がある。
・各家庭に機関銃と銃弾があり、短時間に武装した予備兵を動員できる。
・核シェルターなど防空壕がある。
・平和・軍縮を唱える人は、非国民と思われている。
●この本によりこれらの違和感が氷解しました。
●この本は、スイス政府により、各家庭に一冊ずつ配られたもので、
平時の食料備蓄から、戦時の対応まで、心得から実際の対応まで
が書かれたものです。
●平時に他国の情報機関が、いかに相手国を弱体化しようと
工作することについても明記しています。
・国を内部から崩壊させるための活動は、スパイと新秩序の
イデオロギーを信奉する者の秘密地下組織をつくることから
始まる。・・・数多くの組織が、巧みに偽装して、社会的
進歩とか、正義、すべての人々の福祉の追求、平和という
ような口実のもとに、いわゆる「新秩序」の思想を少しずつ
宣伝していく。(p228)
●「失敗するものは失敗する。でも備えはできている。」というスイスの
ことわざのように、あくまでも現実を直視し、準備するというスイスの
すごさを感じました。
・第一次大戦において、また、第二次大戦において、われわれが
攻撃を免れたのは、偶然によるものではない。この幸い、それは、
みずから守ろうというわれわれの不屈の意思と、わが軍隊の
効果的な準備とによるものである。(p233)
●日本に対して、言い換えれば次のようになるでしょう。
第二次大戦において、われわれが戦争に追い込まれ、
敗北したのは、偶然によるものではない。
それは、みずからを守ろうというわれわれの不屈の意思と、
わが軍隊の効果的な準備がなかったからである。
●スイス国民のための本ではりますが、
ぜひ一読していただきたい一冊ということで★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・われわれは、脅威に、いま、直面しているわけではありません。
・・・しかしながら、国民に対して、責任を持つ政府当局の義務は、
最悪の事態を予測し、準備することです。(p6)
・「わが国では決して戦争はない」と断定するのは軽率であり、
結果的には大変な災害をもたらしかねないことになって
しまう。(p25)
・われわれが祖国を救うためと思ってやっていても、敵の
工作に幻惑されるならば、迷ってしまって、われわれ
らしくないことをするといった危険がある。(p162)
「民間防衛」スイス政府編、原書房(2003/7) ¥1,575
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
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