「強いリーダーはチームの無意識を動かす」橋川 硬児、石井 裕之

【私の評価】★★★★★（91点）

要約と感想レビュー

●優秀なテニスのコーチは、
　「ボールをよく見て」とは言いません。
　「ボールの縫い目が見えるかな？」
　と聞くのです。

　やってほしいことを言うのではなく、
　どこに注目すればよいのか、
　どう考えればいいのかを教えます。

●同じように、この本では、
　部下のことを考えなさいとは言いません。
　「部下の呼吸を観てみましょう」
　と提案しています。

　抽象的な指示をするのではなく、
　具体的にできることを示すことで
　本当に感じることができるのです。

・リーダーのための観察力養成トレーニング・・・
　その１【呼吸を観る】・・・
　その２【視線を観る】・・・
　その３【感受性のタイプを観察する】（ｐ135）

●私も実際に呼吸を観てみました。
　すると、どうでしょう。
　観察している相手と話す話題が
　頭に浮かんでくるのです。

　これは手法が適切であったというより
　そうしたプロセスで相手のことを
　考えた結果であると思われます。

・正確に観察できたかどうかは、それほど重要なことではありません。相手に気持ちを向けてあげようと思うことこそが、もっとも大切なことです。あなたのスタッフは何よりもそれを求めているのです（ｐ164）

●これはいけるかもしれない。
　読みやすく、シンプルな訓練プログラムで
　ありながら、そのテクニックは、
　私の運命を変えてくれるような気がします。

　リーダー向けの本ですが、
　だれでも、いずれはリーダーとなります。
　したがって、必読の書でしょう。
　★５つとしました。

この本で私が共感した名言

・「キミが代わりに企画書をまとめてくれ」→「キミが代わりに企画書をまとめてくれ。遅くとも金曜日までに頼む」つまり、本来はどうでもいい、「あやよくば」的な余計な条件を付け加えるのです。（ｐ81）

・《思い出させる質問》から徐々に《考えさせる質問》にシフトさせて、最終的には《かんじさせる質問》へともっていくことができれば効果的です。（ｐ38）

・〈サイレント・カリスマを身につける４週間プログラム〉
　ＷＥＥＫ１【走らない】・・・
　ＷＥＥＫ２【じゃべらない】・・・
　ＷＥＥＫ３【ジャッジしない】・・・
　ＷＥＥＫ４【感謝する】（ｐ181）

【私の評価】★★★★★（91点）

著者経歴

　石井裕之（いしい　ひろゆき）・・・1963年生まれ。ＮＬＰパワーズ・トレーニングディレクター。セラピスト。モチベーター。催眠療法家。有限会社オーピーアソシエイツ代表取締役。催眠療法「沢雉会」（たくちかい）を主催し、催眠療法による心の問題のカウンセリング、催眠ノウハウの活用セミナーなどを行っている。

　橋川 硬児（はしかわ　こうじ）・・・　エヌエルピーパワーズ株式会社代表取締役社長兼CEO。事業コンサルタント。トレーニングプロデューサー。米国NLP協会公認NLPトレーナー。大学卒業後、広告代理店に入社し1991年退職。多くの企業の設立・経営に参画し、商品開発・リーダーを育成する。2000年ザッパラス設立に参画し、取締役に就任し年商30億円達成。i‐mode公式コンテンツ参入と携帯公式コンテンツ事業拡大を目的に携帯公式コンテンツ統括プロジェクトリーダー兼務。2001年9月社長兼COO就任。2003年エヌエルピーパワーズ株式会社代表取締役副社長。2004年同社代表取締役社長兼CEO。

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