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「見える化」遠藤 功

2005/11/24公開 更新
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見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み

【私の評価】★★★★☆(84点)

●「裸の王様」という寓話がありますが、
 組織が大きくなると、
 「現場が見えない」といったことが
 普通におこります。


●もちろん、ちゃんと現場が
 見えている会社も少なくないでしょうが、
 「見える」ようにする努力はたいへんなもので、
 だまっていればどんどん
 「見えなく」なってしまうようです。


 では、どうすれば「見える」ようになるのか?
 そのヒントがこの本にあります。


 ・トヨタの各部署では、
  たんに計画日程表を「見える化」するだけにとどまらず、
  作業の進捗状況が逐一計画日程表上に掲示され、
  どの工程が予定どおりに進み、
  どの工程が遅れているのかが
  一目瞭然にわかるようなチャートにする工夫が
  行われている。


●「見える化」は組織の運営にとって、
 非常に重要なポイントです。


 そのヒントとして、実際の34の事例が
 書かれてあるのですから、
 それだけで、価値ある一冊だと思います。


 ・(J社では)役員全員が三ヵ月に一度、
  自社のコールセンターに赴き、
  どのようなやりとりが顧客との間で行われているのかを
  直接聞く機会を持つことを義務付けた。(p145)


●著者は、大学の教授でありコンサルタント会社の重役ですので、
 やや抽象的なところがありますが、
 「見える化」の事例だけで「買い」です。
 ★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・(キヤノンでは)カイゼンを継続させるための
  「月一改善」や「週一改善」「品質朝市」
  といった改善を実践する「場」が
  仕組みとして埋め込まれ、
  工場の幹部と現場が一体となって
  カイゼンに取り組んでいる。(p113)


見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み
遠藤 功
東洋経済新報社 (2005/10/07)
おすすめ度の平均: 4.33
5 気軽に読めて直ぐに役立つ
3 大事なテーマを取り扱っている
5 現場力を鍛える第二弾

【私の評価】★★★★☆(84点)



●著者経歴・・・遠藤 功

 大学卒業後、三菱電機、コンサルティング会社を経て、
 現在、早稲田大学大学院教授、ローランド・ベルガー取締役会長。


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