エクスナレッジ (2003/06)
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プラネタリウム冒険小説
ミスター・プラネタリウム
オタクとかマニアに世界ではく,もうひとりの私たちかも
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
●著者紹介・・・大平 貴之
1970年生まれ。小学生からプラネタリウムをつくり始める。
大学時代、個人製作では不可能といわれたレンズ式プラネタリウムを
91年に完成。就職後、96年に170万個の星を投影できる
「メガスター」、03年410万個の星を投影できる「メガスター2」
を完成させる。現在、電機メーカーを退職し、フリー。
●よく日本人は「物まね」「独創性がない」と言われる場合があります。
確かに日本人は、目新しいものを見ると、自分でも同じものを作ってみよう!
と考える人が多いのでしょう。
著者の大平 貴之さんも小学生のときに星座の美しさに感激し、
自分でプラネタリウムをつくり始めました。
●当然、素人ですから、お金もなければ、知識もない。
ただ、試行錯誤を繰り返しながら、プラネタリウムを作っていきます。
・恒星原板は、プラネタリウムの無数の星のもととなる板だ。・・・
けれど、アルバイトだけが資金源で、高校を卒業したばかりという
素人同然の僕にとって、原板製作は試行錯誤の連続だった。(p54)
●素人が自己資金で、市販のプラネタリウム以上の性能を持つプラネタリウムを
作るなど、普通の人は考えません。
しかし、大平さんに言わせれば試行錯誤を繰り返すうちに、
市販のプラネタリウムが投影しないほどの多くの星を投影する
プラネタリウムを作ってしまったということのようです。
(双眼鏡でないと見えない星もあるそうです)
・初めて参加する国際会議。たくさんの外国人が集う雰囲気にとまどい
ながらも、発表の場に臨んだ。・・・最後に、これは企業ではなく、
個人の趣味で開発されたことを付け加えた。「It’s my hobby
(これは私の趣味です)」・・・場内は大爆笑となった。(p131)
●この本を読んでいてプラネタリウムが星空を作り出したとき、なぜか
涙がでてきました。なぜでしょうか?
大平さんの達成感のようなものを疑似体験したようです。
・かなり組み上がっていた恒星球に組み込んで、天井へ投影してみた。
スイッチを入れ、部屋の明かりを消す。天井に現れた星空は、
まさに素晴らしいものだった。「天井が抜けたかと思った」(p157)
●こういう日本人が、今の日本の繁栄を築いてきたのだなと感心しました。
感動をくれた大平さんに感謝して★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・露光に使える青色レーザーが八十万円で見つかった。ちょうど会社の
ボーナスが出ていて、貯金と合わせて何とか購入可能だった。(p151)
・当時、僕はパソコンを持っていなかった。そして使い方も
知らなかった。幸い、高校時代の友人の岡本くんが、パソコンの
扱いに長けている。(p57)
「プラネタリウムを作りました」大平 貴之、エクスナレッジ(2003/06)¥1,890
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
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