「冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見」ジム・ロジャーズ

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冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 (日経ビジネス人文庫)

(私の評価:★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう)94点


●この本は投資の教科書であり、
 地政学の教科書であり、旅行ガイドであり、
 国際ビジネス情報誌であり、政治評論であり、
 冒険の記録です。


 投資の教科書としては・・・


 ・投資は、まだ価格が安く、何もかもが問題を抱えていて、
  誰もがうちひしがれているような
  初期の段階で行ってこそ成功する。(p24)


 旅行ガイドとしては・・・


 ・私の見たところ、観光ではタンザニアが
  アフリカで一番だ。(p232)


 ビジネス情報としては・・・


 ・韓国の保護主義は侮蔑以外の何ものでもない。・・・
  韓国の繁栄は似非であり、それなりの犠牲の上に
  成り立っている。マスコミが何と言おうと、
  韓国に住んだり、韓国でビジネスを始めるのは
  やめたほうがいい。投資するなんて論外だ。(p92)


 地政学としては・・・


 ・国を変える一番よい方法はその国と付きあうことだ、
  というのが私の主張だ。
  孤立化が変化に繋がることはめったにない。(p302)


●世界一周どころではありません。


 3周くらいしています。ヨーロッパから
 中央アジア経由で日本へ、そして
 ロシア経由でヨーロッパに戻り、アフリカへ。


 南アフリカまで南下してから、エジプトに戻って
 インドを通って、オーストラリア縦断。


 南米へ行って、北米まで北上しています。


●すごい!
 通訳と盛り上がりました。
 「オレも世界旅行いきて~!!」


●通訳が爆笑したのは、タジキスタンのところ。


 通訳は以前から
 「タジキスタンの大統領はアホ」
 と言っていましたが、
 ジム・ロジャースも同じ感想だったからです。


 ・トルクメニスタン政府や内閣のメンバーは皆、
  トルクメンバシ(大統領)から与えられたベンツに乗っていた。・・・
  私たちがさまざまな形で払った税金が、
  トルクメンバシにこうしたお金として
  提供されているのだ。(p54)


●面白すぎる。そしてフィクションじゃない!


●著者の現実を見る目の鋭さ。
 そして、あまりに面白すぎる大冒険。

 文句なく★5つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・その国で何が起きているのか、それはどれくらい悪いのか、
  その「国の体温を測る」ために地元のブラック・マーケットに行く。・・・
  ブラックマーケットを見つけたければ、銀行へ行くことだ。
  彼らはお金のあるところに集まる習性がある。(p88)


 ・日本は国家予算の40%を公共投資に使う。
  米国では9%だ。こういうやり方が、
  社会全体の健全性を損なっている。(p105)


 ・前年の洪水対策として、この国(モダンビーク)に
  お金が流れこんでいたが、そのお金は隅々までには
  行き渡っていなかった。
  多くのNGOがばらまくお金同様に、途中で
  政治家や役人どもの懐に消えていたのだ。(p229)


 ・私はかねてから、インド人が世界で一番箸にも棒にもかからない
  官僚的な民族だと思っていた。しかし、エジプト人は、
  インド人と同じように英国から学び、それをさらに
  滑稽なレベルへと高めていた。(p252)


 ・IMFと世界銀行・・・これらは廃止したほうがよい。・・・
  WTOを廃止すれば不況と戦争が起きるだろう。(p317)


冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 (日経ビジネス人文庫)
ジム ロジャーズ
日本経済新聞社
売り上げランキング: 50,700

(私の評価:★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう)



●著者紹介・・・ジム・ロジャーズ

 1942年生まれ。大学卒業後、米軍へ。その後、10年でリターン4000%
 以上となるクォンタム・ファンドを運用。37歳で引退。
 大学教授、TV司会者として活躍しながら個人で資産運用。1990年
 にバイクで世界一周。1998年~01年車で世界を旅した記録が本書。


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コメント(1)

文字どおり、“地に足がついた”旅行記で、
深い洞察と、歴史を踏まえた分析が、
ギッシリつまっていました。

発表当時から10年が経っていますが、
だからこそ“今でも通じる考え方”が
浮き上がって読めると思います。

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