新潮社 (2005/01/26)
売り上げランキング: 12,390

リアリスト
無責任な投票をしないために
良書です。(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
●著者紹介・・・石破 茂
1957年生まれ。大学卒業後、三井銀行に入行。29歳で衆議院議員。
2002~04年防衛庁長官を務める。現在、自民党国防部会・防衛政策
検討小委員会委員長。
●この防衛庁長官、目が据わってるな~(怖)と思ってテレビ番組を見て
いましたが、国会議員にはめずらしく自分の言葉で話しているのが印象
に残っていました。
●この本においても、よく勉強しているな、というのが第一印象です。
そして当たり前のことを、当たり前に言おうとしている意思の強さを
感じました。
・国会議員が、「私は地元のために小使いとなって・・・」なんてこと
ばかりやっていては、この国は潰れる、と思ったのです。(p83)
●私は、平和のために軍事力は必要であるという考えに賛成です。できれば、
安く、強力な軍事力が理想ですね。
・平和とは、みんなが清く正しく美しい心になり、人類愛に満ち満ちて・
・・といった状態ではありません。要は「お互いに戦争し合っても何も
得るものがないね」という、軍事力の微妙なバランスのもとに平和が
あっただけのことです。(p21)
●私がそういう考えになったのも、半年ほどスイスに滞在したからです。
スイスは永世中立であり平和国家のイメージがりますが、成年男子には
銃と弾が貸与されています。つまり、すべての家に銃があるのです!!
それに、あちこちに射撃訓練所があって、定期的に射撃訓練することが
義務付けられています。
・日本政府の見解は、徴兵制度は憲法違反です。・・・国を守ることは、
意に反する奴隷的苦役だと言い切っていいのでしょうか。(p154)
●スイスに、武器を持った工作員を送り込むのは、相当な勇気がいると
思いませんか。命令があれば、みんな銃を手に出てくるわけですから。
それに対し、日本では・・・。
●こうした国防について、理想と現実にはギャップがあること。そして、
そのギャップを埋めるためには、国民の協力が必要であることを
教えてくれる一冊です。
目、いや腹の据わった著者の今後の頑張りを期待して★3つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・アメリカとは「自衛隊がアメリカを守ることはしないが、米軍は日本を
守る」という主旨の、非対称的な相互条約を結んでいるという関係なの
です。・・・こんな条約を結ぼうという国は、他に世界中どこにもない
でしょう。(p47)
・例えばミサイルが飛んできたとしても、誰が避難警報を出し、誰が
避難命令を出せるのか。そんなことすら何も決まっていません。
・・・退任する直前には、慄然とさせられる出来事がありました。
(p164)
・潜水艦は十六隻と決まっており、それを十六年周期で一年一隻ずつ
後退していきます。なぜかというと、川崎重工と三菱が毎年一隻
ずつ造れるようにしているからです。あまりにおかしいので「潜水
艦は十六年以上もたせる」ということになりました。(p188)
「国防」石破 茂、新潮社(2005/07)¥1,365
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)
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