
(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)79点
●1999年頃、伊藤忠商事と仕事でお付き合いすることがありました。
そのころは、子会社の整理を進めており、社員の人たちには、儲けないと
切られるといった切迫感がありました。本社も売却していましたし。
・トップはあらゆることを決断していかなくてはなりません。減損会計に
しても、社長が「ちょっと待て。これは三年かけてやろう」と言ったら、
それで終わりです。「一気にやれ」と言ったら、実際に会社はそう動き
ます。最終的な意思決定はトップにあるのです。(p15)
●そういった社員の真剣さを見て、自分の代で膿を出し切る!
といった社長の決意は、社員に伝わるんだな~と思ったものです。
●著者の丹羽 宇一郎さんは、一般に変った社長と思われるかもしれませんが、
実は「素直」なだけなのかもしれないと思いました。
不良資産があれば、償却する。
儲からない会社は整理する。
自分で考えてスピーチする。
・もちろん、私も事務局の原稿を見て話すことがあります。でもだいたい
私の意見と合わないんです。そうすると、正直に言う。「事務局がこう
言えと言っているんですが、私の意見と合わない。したがって、今日は
まったく違う話をします」(p182)
●死ぬまで会社にしがみつく経営者もいるなかで、丹羽 宇一郎さんは引き際も
立派でした。一流です。誠実な人柄に★3つとしました。
・私は、一流の人と接することは非常に大事だと思っています。人間は
一流と接しないといけない。一流の人に会う、一流のモノを見る、触れる。
買えるなら買えばいい。(p199)
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「問題が起きたら、とにかくすぐに飛行機で飛びなさい。お金がかかるとかは
問題ではない。人間というのはすぐ飛んで、"フェイス・トゥ・フェイス"
で解決しなきゃいけない」と(瀬島龍三さんから)言われました。(p48)
・海外でもビジネスを行う企業が増えてきました・・・基本は、やはり誠実さ
と言行一致なんです。絶対に裏切らないこと。言ったことは必ず実行に移す。
しかも早く行動する。たとえば、「一回、我が社の人間をお宅にお邪魔させ
ます」と言ったら、三日後には行くように指示します。(p51)
・私がこれまでの自分の人生を振り返って誇りに思うのは、絶対に読書を
欠かさなかったことです。(p125)
・トップに立つ人間にとって、もっとも重要なことは何か。それは、部下と
の直接の対話です。・・・一番驚いたのは、ある事業を幹部に「やって
いいよ」と言ったのに、回りまわって、末端の海外駐在員には「やっては
いかん」というふうに、正反対の意味になって伝わっていた(p174)
文藝春秋
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仕事に対するやる気が上がりました
ためになった
心構えが参考になります。
論客が自らと仕事を語る(私の評価:★★★☆☆:社会人として読むべき一冊です)79点
●著者紹介・・・丹羽 宇一郎
1939年生まれ。安保時には自治会委員長を務め学生運動の闘士。
大学卒業後、伊藤忠商事入社し食料畑を歩む。9年間アメリカ駐在。
1998年に社長に就任。99年に約4000億円の不良資産を
一括処理。社長任期6年の公約どおり04年会長となる。
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