●1999年に亡くなった伝説の経営コンサルタント一倉定氏の集大成と
いえる一冊です。内容としては「社長の販売学」(産能大学出版部)※
とほぼ同じですが、体験談を豊富に入れ、まさに社長のための一冊と
いえるでしょう。いずれも中古の値段がその価値を示しています。
※「社長の販売学」一倉定、産能大学出版部(1991/09)¥3,150
(評価:★★★★★)
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・社長はお客様を訪問せよ
・企業の経営とは、社内に集まった人々の活動を管理することではなくて、
お客様の要求を見つけだし、これを満足してゆくことである。(p292)
●持株会社、アメーバ経営など権限委譲の流れがある現在、経営計画を考える
こととなる大企業の部長クラスにぜひ読んでいただきたいと感じました。
・経営計画:「我社の優れた未来を築くために、今日ただ今、何をしなけ
ればならないか」ということである。(p358)
●その内容は経営計画から資金繰り、部下の指導方法までまさに一倉教の
エキスが集約されています。
・社長の指令は、必ず“メモ書き”とする。・・・チェック日をメモに記入
し、さらに指令チェック表に記入した後で、メモを実施担当者に
手渡す。(p552)
●この本を読めば、「あー、こうすれば良かったのか」「もっと早く知って
いれば」ということがあるでしょう。数億円、数十億円の利益を左右する
組織の長が、数千円の投資をすることにより、数千倍、数万倍の効果を
あげることができるはずです。
・整備時間は毎日一時間:必ず正規の勤務時間に、毎日一時間、行う。
(p171)
●引用が長くなっていますが、それだけ価値ある一冊です。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・松下幸之助氏は、代理店の宴会では“下座”に座って挨拶をしたという
話をきいたことがあるが、これが本当なのである。(p14)
・“責任の範囲の明確化“それ自体が、無責任社員をつくりだしてしまった
のである。
・目標は、事業の経営に必要な様々な活動について設定されなければならない。
その主なものとして、(1)市場の地位(2)利益(3)革新(4)生産性(5)人的資源
(6)物資資源(7)資金(8)社員の処遇があげられるであろう。(p312)
・要員計画:不思議なことに、社長ただ一人で、誰にも相談せずにきめてしま
っても、計画書で示すと何のクレームもつかないという場合が非常に多い。
(p383)
・歩積み、両建、固定預金こそ、企業の安全を守るものなのだ。(p441)
・会社を存続させるには、どうしたらよいか-それは、きわめて簡単、
「支払手形を発行しない」ということである。だいたい、こんなものが
堂々と通用するのは、世界広しといえども日本だけである。(p449)
・部下に指令を下すときも、『これはお前の方が俺より上だ。ひとつ頼む』
とか、『お前の仕事ぶりには舌をまく。その伝でこれをやってくれ』と
部下をたてるのだ(私はこの手をよく使う)。(p540)
・方針、指令、規則違反は人前で叱れ(p563)
「経営の思いがけないコツ」一倉定、日本経営合理化協会 (1997/09)¥10,290
(評価:★★★★★)92点
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