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「人間万事塞翁が馬―村井流人と企業の活性化哲学」村井勉

2005/05/23公開 更新
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人間万事塞翁が馬―村井流人と企業の活性化哲学 (なにわ塾叢書 (67))


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

●ここでクイズです。


 マツダのファミリアを生み出し、
 アサヒビールのスーパー・ドライを
 生み出し、年に本を二百冊読む人は?


●答えは社長としてマツダ、アサヒビールを
 活性化させた著者の村井勉氏なのですが、
 スーパー・ドライは樋口廣太郎氏ではないか
 という人もいるでしょう。


 しかし、「金に糸目はつけない。
 うまいビールを作れ!」という流れは
 村井勉氏が作ったものです。


・まず動き出すことです。それでもし間違っていたら、少し軌道修正する。それでいいと思いますよ。(p191)


●村井氏の過去の経験をテーマごとに
 「なにわ塾」の塾生と語り合うという設定ですが、
 そのやわらかな語り口、的確な視点に、
 もっと調べる価値ある人だと確信しました。


・銀行に入ったとき、先輩に四つのことを言われました。まず第一に「本を読め」。二番目に「百貨店を歩け」。三番目に「映画を見よ」。そして四番目に「流行歌を聞け」。要するに、時代の流れをつかめということです。(p20)


●村井勉氏の秘密は、
 現場とのコミュニケーションに
 あるようです。


・自分の信じている一本の道をまっすぐに進みたまえ。もし、その道が行き詰っても、もう一本の道が必ず並行して走っているから、それに乗り換えたらいいんだ(金子鷹之助)(p16)


●大阪府立文化情報センターの
 生涯学習講座「なにわ塾」での話を
 まとめたものですが、このような講座が
 あるのはすばらしいですね。


この本で私が共感した名言

・人間、左にするか右にするか迷っているときに、ご先祖を大切にしていると、必ず正しい方向に導いてくださるんですよ(うつみ宮土理)(p75)


・十の力を必要とする店に、十の力のある人を持って行ってはいけない。八の力のある人を持っていきなさい。そして、尻を叩け。そうすると、最初はヨタヨタしているけれども、そのうちスタスタ歩くようになる。(堀田庄三)(p87)


・やはり平素から現場を見て、直接本人と話をして、この人物はこういう人間だということを把握しておくことが、人事には必要です。(p103)


▼引用は下記の書籍からです。
人間万事塞翁が馬―村井流人と企業の活性化哲学 (なにわ塾叢書 (67))
村井 勉
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【私の評価】★★★☆☆(78点)


著者経歴

村井 勉・・・1918年生まれ。住友銀行入行。総務部長、東京営業部長を歴任。その後、マツダでファミリア、RX-7を開発する。アサヒビールでスーパードライの種を蒔き、アサヒ躍進の基礎を作った。


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