(評価:★★★★☆)81点
●ジャック・ウェルチについての本はほとんど読んでいますが、この本ほど
リアルなジャックについて知ることのできる本はないでしょう。短気で
落ち着きがなく、カギを忘れるCEOです。
●しかし、やはり経営者としての能力は抜きん出ているようです。常に質問
(コミュニケーション)し、追求の手を休めることはありません。
・ジャックはじっときき入ったが、いつもこう答えた。
「その問題を解決するために、きみはどんなことをしたんだね?」(p113)
●日本では経営者といえば会社組織のスゴロクの上がりで、部下がすべてやって
くれるようなイメージがありますが、ジャックの仕事のイメージはまるで
プロドライバーがコクピットでレーシングカーを運転しているようです。
つねにチャレンジを忘れません。
・今やっている仕事がチャレンジとなって自分を成長させてくれるかぎり、
異動する時期うんぬんという議論は無意味だな(ジャック・ウェルチ)
(p70)
●私はジャック・ウェルチ自身の能力ではなく、彼をCEOとしたGEという
組織の意思決定に興味があります。日本では、実力と情熱はあっても欠点のある
人は、なかなかトップにはなれないでしょう。
・CEOは常に恐れられているとはかぎらないが、ニセモノやごまかしを
指摘できない人間がトップに上りつめることはない。(p34)
●CEOの選択が、その企業の運命を決めてしまいます。日本には日本に合った
CEOの選択プロセスが必要なのではないかと思いました。
●最後に一点。GEには社内打合わせの議事録がないようです。日本だと一日
の半分をかけて議事録を作成している人もいるはずです。このように議事録
の有無については一長一短があるでしょう。しかし、実務担当者としては、
議事録の必要性についてよく考えなくてはならないと思いました。
・GEの社員たちは記録のための記録には関心がない。会議が終わったら、
数行のメモをもって次の行動に移るだけだ。(p90)
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・リーダーには、備えておかなくてはならない二つの重要な能力がある。
一つ目は、ビジネスの現実を具体的に定義できること - たとえば、
「寿命十万時間のCTスキャンチューブができなければダメ」という
ように。もう一つの機能は「ありがとう」と言えることだ。(p226)
・自分のミスを認めること。だが、そこから学ぶこと。(p57)
・「十分間ルール」はとても有効だ。まず行動する時間を限定すること。
(p73)
サンマーク出版 (2004/01/08)
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とても身につまされ、とても愉快
こんな部下がいたジャック・ウエルチ氏
せっかち男の華麗なる戦歴(評価:★★★★☆)81点
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