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「ハーバードからの贈り物」デイジー・ウェイドマン

2005/03/15公開 更新
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)


要約と感想レビュー

 ハーバードといえば、指導者、経営者を大量に輩出している超エリート大学です。授業もそれなりのレベルなのですが、最後の授業では教授から授業に関係のないお話が聞けるのです。またハーバード大学には、様々な実務で実績を持つ教授が多いるので、その経験に基づくお話だけでも価値があるはずです。


 卒業生が企業の幹部候補となることが多いということを考えれば、元大企業の社長から会社での逸話を聞くほうが授業よりも貴重な機会となるのでしょう。


 例えば、部下は上司の質問を命令と解釈し、上司であるあなたが何か意見を言えば反発や質問などせず、必ずといっていいほど「ああ、それはいい考えですね」と相づちを打つでしょう。だからあなたに必要なのは、あなたに反対意見をためらわずに言える何人かの同僚だと、スティーブン・カウフマンさんは教えてくれるのです。


 本書に含まれる話自体は、それほどレベルは高くありません。しかし、このように自分の人生から得られた智恵を語れる教授が日本の大学にどれだけいるのか?と考えると、少し悲しくなります。


 そのような人生の智恵を大学で得られないとすれば、これはもう読書から得るしかないと私は考えるのです。あなたはどう考えますか。


この本で私が共感した名言

・未知の世界に向かって船出するにあたり長期的な展望を持つことだ(デイヴィッド・ベル)(p102)


・あの転落事故は、私をそれよりはるかに高いところへ導き、私の世界観を形づくってくれた。(ジャイ・ジャイクマー)(p23)


・記録をつけた結果、勤務時間のほとんどをわずか20パーセントの部下に割いていたことがわかった・・・部下全員にできるだけ均等に時間を配分するようにした。(トーマス・デロング)(p41)


・会社のリストラで従業員の解雇を考えなければならなくなったら、どうかサラの物語を思い出してほしい。あなたの決断で人生を変えられる従業員は、ただの数字ではない。皆、現実を生きている人間なのだ。(p135)(ケント・ボウエン)



【私の評価】★★☆☆☆(69点)


目次

転落から高みへ(ジャイ・ジャイクマー)
なぜ人はあなたのために働くのか(ティモシー・バトラー)
ラシュモア山での問い(トーマス・J.デロング)
剥製の鳥(ジェフリー・F.レイポート)
自分らしくあれ(リチャード・S.テッドロウ)
黒か白か(トーマス・K.マックロウ)
まずい食事と真実(スティーヴン・P.カウフマン)
同窓会(デイヴィッド・E.ベル)
完璧を求めるな(ナンシー・F.ケーン)
キャサリン・ヘップバーンと私(ロザベス・モス・カンター)
サラの物語(H・ケント・ボウエン)
今という瞬間を生きよ(フランシス・X・フライ)
レース(ヘンリー・B・ライリング)
誓い(ニティン・ノーリア)
自分を見失わないで(キム・B・クラーク)



著者経歴

 デイジー・ウェイドマン( Daisy Wademan)・・・1996年、ブラウン大学卒業。専攻は歴史学。2002年にハーバード・ビジネススクールで経営学修士号(MBA)を取得。ビジネススクール入学前は、J・P・モルガンに4年間勤務し、投資銀行業務および商業貸付業務に携わる。ニューヨーク市で生まれ育ち、現在も同市に在住。『ハーバードからの贈り物』が初めての著作となる。


ハーバードの関連書籍

「ハーバードの人生を変える授業」タル・ベン・シャハー
「ハーバード日本史教室」佐藤 智恵
「ハーバード白熱日本史教室」北川 智子
「新ハーバード流交渉術 論理と感情をどう生かすか」R. フィッシャー、D. シャピロ
「最新ハーバード流 3D交渉術」デービッド・A・ラックス、ジェームズ・K・セベニウス
「ハーバード式 最高の記憶術」川﨑 康彦
「ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ 」ロバート・スティーヴン・カプラン
「ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上・下)」マイケル・サンデル
「ハーバード流宴会術」児玉 教仁
「ハーバードからの贈り物」デイジー・ウェイドマン


ハーバードからの贈り物

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