「トヨタ式最強の経営」柴田昌治、金田秀治、日本経済新聞社(2001/06)

トヨタ式最強の経営―なぜトヨタは変わり続けるのか
柴田 昌治 金田 秀治
日本経済新聞社 (2001/06)
売り上げランキング: 64,989
おすすめ度の平均: 4
4 トヨタが強い本当の理由
3 有名なコンサルタント柴田氏の本
5 組織開発にとりくむHR担当者への一冊

評価:★★★★★)93点


●私がこれまで読んだトヨタ本のなかで一番現実味と具体性を持った
 一冊でした。文句なしの5星となりました。


トヨタ生産方式の特徴は継続的改善ですが、コンサルタント金田さんと、
 企業風土改善のコンサルタント柴田さんの組み合わせが、その改善活動
 を行う場合にどのような問題が発生し、どう対処していくべきなのか、
 具体的で説得力のあるものにしています。

 ・このように「トライ」は、現場側からすれば本来は願い下げの作業
  である。言い出し屋とヒラメキエンジニアがいくらすばらしいアイ
  デアをまとめ上げても、トライで協力してくれる仲間がいなければ、
  この改善活動は終わってしまう。したがって、この協力してくれる
  仲間集団をつくり上げる仕組みが大切となる。(p49)


●私も会社で改善活動を推進する立場として、勉強会を開催したり、改善
 案を検討したりしていますので、その対応方法には、「そうだよね」と
 共感するものが多々あります。
 
 ・トヨタはこの人材確保の仕組みの一つとして「自主研」と呼ばれる
  インフォーマルな組織づくりの仕組みを作っていった。(p66)


●改善活動を続けていくためには、人間と仕組みの両面で改善活動が
 推進されるような工夫と努力が必要なのです。

 ・「気楽にまじめな場」では、お互いに「自分」というものを話す
  機会が多い。「自分」というものを振り返りながらしゃべる、と
  いうのは意外に満足感をもたらすものなのだ。(p210)


●私、個人的には、改善活動をサポートしてくれる人間をいかに探し、育て、
 増やすかが、今後の重要な課題になっています。

 ・本当に単なる不満屋なのか、それとも仕事のことを思ってのことなの
  かを見抜くことが決定的に重要だ。(p190)


●協力してくれる人を探し、目標をはっきりとさせ、各自の創意工夫を
 取り入れて組織として改善を推進する。

 ・トヨタ自動車と普通の会社の違いでいちばん大きなものを挙げると、
  「そういうことは業界常識ではできるはずがない」というような、
  ある意味ではとんでもないテーマが提起された場合、2章でも述べた
  ように結果として多くの人が「よし、まずやってみよう」という行動
  を起こすことである。(p196)


●最後に、トヨタはすごいと思いました。しかし、同じ人間が作った組織
 であり、一歩でも近づくことはできるのではないかと感じました。


●組織のなかで、改善活動を進めようとしている人に絶対お奨めできる
 一冊です。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・トヨタではこの作業改善を積み重ねても、段取り替え時間は半分の
  一時間にするのが精一杯だった。このような現場の状況下で大野
  工場長は、段取り替え時間時間三分を前提とした生産方式に移行
  させる手を打った。三分に近づけなければ、工場の生産が混乱して
  みんなが「困る」状況をここでも作っている。(p47)


 ・人間というものは面白いもので、自分が創意工夫する余地が少しでも
  あれば、実際にはかなり多くが上から教えてもらった方針であっても、
  すべて自分がやったような雰囲気でやることができる。(p177)


 ・「この部門の方向性をいちばんわかっているのは君だと部長が言っ
  ていたけど、どうしてまだ若い君がいちばん知っているの?」
  「では逆にお聞きしますけど、どうして部長とか役員にそれがわかる
  と言うんですか。わかるはずがない。わかるのはわれわれなんです」
  (p109)


「トヨタ式最強の経営」柴田昌治、金田秀治、日本経済新聞社(2001/06)
¥1,470(評価:★★★★★)93点


この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


無料メルマガ「1分間書評!【一日一冊:人生の智恵】」
まぐまぐ殿堂入り、発行部数11,000部
メルマガ登録ホームページ発行者の日記


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
42,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://1book.biz/mt/t-kazu-b/2134

コメントする

★★★★★ 94点の書籍
 失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する 会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書) なぜ消防署で住宅ローンがバカ売れするのか?―お役所系集団に口コミで売り込む方法 発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方 「なりたい
自分」に
なる心理学
死ぬまでに知っておきたい 人生の5つの秘密
最後の
パレード
成功者の習慣 成功する人は何が違うのか[CD] 交渉術 挑戦する経営―千本倖生の起業哲学 トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1)) 弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術
脳が教える! 1つの習慣 「先読み力」で人を動かす ~リーダーのためのプロアクティブ・マネジメント~ 小泉官邸秘録 あなたに奇跡を起こす笑顔の魔法―心から笑えなくても大丈夫 専業主婦が年収1億のカリスマ大家さんに変わる方法 スピリチュアルワーキング・ブック
ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 史上最高のセミナー 中国の「核」が世界を制す 続・志のみ
持参
ちょっとアホ!理論 倒産寸前だったのに超V字回復できちゃった! 社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!
出会う人みな、仕事の先生 冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 松下幸之助翁82の教え―私たち塾生に語った熱き想い 話し方入門 新装版 マザー・テレサ―あふれる愛 幸運を引きよせるスピリチュアル・ブック―“不思議な力”を味方にする8つのステップ
いま自分の
ために何が
できるか
 
社長の
販売学
 
ユダヤ5000年の教え―世界の富を動かすユダヤ人の原点を格言で学ぶ   夜回り先生 (小学館文庫)   本気で生きよう!なにかが変わる   変な人の書いたツイてる話  
こころのチキンスープ―愛の奇跡の物語   影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか   面白いほど成功するツキの大原則―ツイてツイてツキまくる頭の使い方教えます   NEWグランド
マネジメント
 
坂の上の雲〈1〉    
           
           

最近のLine up

バックナンバー

Powered by Movable Type 4.25